エアコンの温度を下げなくても涼しく暮らすには、食べ物で内側から冷やすこともポイント。マクロビオティックの考え方をベースにして、体を涼しくしながら夏バテ対策にもなる「みそ」を使ったレシピをご紹介します。
暑さに負けない食事のカギは「みそ」
マクロビオティックは、日本の伝統食をベースにした健康的な食事法のこと。
その考え方では、食材や調理法には、体を冷やすものと温めるものがあります。たとえば肉、魚、卵、チーズなどは体を温める食べ物。一方、夏野菜、葉野菜、豆などには体の熱をとる働きがあるとされています。
こうした食べ物を利用して体の内側から熱を出し、めぐりをよくすれば、夏を涼しく過ごす助けになります。
とはいえ、内臓の冷えすぎは夏バテや風邪のもとにも。そこで活躍するのが、すぐれた発酵食品である「みそ」です。
みそには体を冷やす食材の作用をやわらげとされます。しかも良質のたんぱく質を消化しやすい形で摂取でき、ビタミンやミネラルも豊富なので、食欲が減退しがちな夏の栄養補給にぴったり。
そこで、みそを使ったおすすめのレシピをご紹介します。
【アボカドとトマトの白みそソース】
夏野菜のアボカドとトマトが、体を涼しくしてくれます。
〈材料〉(4人分)
アボカド1個
トマト1/2個
白みそ(甘口)大さじ1
塩少々
レモンのしぼり汁小さじ1/2
〈作り方〉
1)アボカドは皮をむき、種を取り出してフォークで潰し、白みそ、塩、レモンのしぼり汁を加え混ぜ合わせておく。
2)トマトは1㎝の角切りにし、1のソースであえる。
【スモーク風みそ豆腐チーズ】
体を暑くするチーズのかわりに、豆腐を使ってチーズ風に。
〈材料〉(4人分)
木綿豆腐1丁
麦みそ(中辛)適量
〈作り方〉
1)豆腐は沸騰したお湯で1分くらいゆでる。よく水きりして、ガーゼでくるんでおく。
2)保存容器に麦みそを敷き、その上に1をのせたら、まんべんなく麦みそを塗る。冷蔵庫で1日おく。
3)豆腐を取り出し、ガーゼをはずして厚さ5mmぐらいに切る。
【コーンとポテトの冷たいみそスープ】
穀物のコーンは夏の体向きの食材。体を暑くしにくいじゃがいもと組み合わせて。
〈材料〉(4人分)
とうもろこし1/2本
じゃがいも1個
玉ネギ1/2個
ローリエ1枚
水600㏄
麦みそ(甘口)大さじ1
塩適量
パセリ少々
〈作り方〉
1)とうもろこしは皮をむいたら長さを半分に切って実を外し、芯の部分を縦半分に切る。じゃがいもは皮をむき、薄めのいちょう切りにする。玉ネギは薄切りにする。
2)鍋に少量の水(分量外)を入れ、沸騰したら玉ネギとローリエを入れ、玉ネギが透明になるまで炒め煮にする。
4)とうもろこしの実と芯、じゃがいも、具がかぶるくらいの水を加え、沸騰したら火を弱めてコトコトと15分くらい煮る。
5)とうもろこしの芯とローリエを取り出し、ミキサーにかけてなめらかにし、残りの水を加えて沸騰したら、みそと塩で味をととのえる。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておく。
6)器に注ぎ、みじん切りにしたパセリをちらす。
みそ料理で体を涼しくしたら、冷房は控えめに。電気ではなく元気を使って、節電生活を楽しんでみませんか。
監修
はりまや佳子先生
オーガニック料理研究家
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。