よく眠れないという人は、まず朝の食事を見直してみて。朝の1杯のみそ汁は、夜の快眠と深い関係があるというのです。インスタントのみそ汁でもOKという、手軽な快眠法をご紹介します。
みそ汁で「トリプトファン」をまとめて摂取
夜よく眠れないと、日中の仕事や作業にも支障をきたします。さらに、ストレスがたまって緊張状態が続くため、不安や興奮で眠れなかったり、寝ても途中で目が覚めてしまう…という悪循環におちいりがちです。
そこで医師が「究極のみそ汁」ともおすすめするのが、豆腐と卵の入ったみそ汁です。理由は、これらの食材に含まれる「トリプトファン」という成分。
トリプトファンは、神経伝達物質のひとつ「セロトニン」の原料になります。そしてセロトニンは夜になると「メラトニン」に変化します。このメラトニンは、眠りにいざなう働きをするホルモンです。
つまり、豆腐や卵、みそに含まれる成分をしっかり摂ることが、夜の睡眠力を左右することに。朝は食欲がない…という人も、みそ汁1杯なら摂れるのではないでしょうか。
<朝1杯「究極のみそ汁」豆腐とみそ汁卵落とし>
大豆食品の豆腐・みそ、そして卵は、必須アミノ酸「トリプトファン」が豊富な3食材。このみそ汁1杯で、トリプトファンをまとめて摂りましょう。
○作り方
豆腐をたっぷり入れたみそ汁に、卵を落とすだけ。卵は生でも、加熱しても、お好みでいただいて。時間がない時は、インスタントのみそ汁を使ってもOK。
ぐっすり眠れば体力がしっかりと回復して、日中は元気に過ごせるように。体のために一駅分歩くこともできるようになります。元気になることで、乗り物を使わず環境にいい生活にも。明日の朝から、始めてみてはいかがでしょうか。
監修
白濱龍太郎先生
睡眠専門医、RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック理事長、慶應義塾大学特任准教授
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。