ちょっとした体の不調は、早めの手当てを心がけたいものです。そんなときに役立つのが、台所にある余った野菜。野菜に秘められた素晴らしいパワーを利用しましょう。
「自然グスリ」の効果的な活用法
台所にある野菜は、それぞれがすばらしい特徴を持っています。手軽な活用法をご紹介します。
◎「ゴボウ茶」
夏の暑さがつらいときは、ゴボウのパワーを活用しましょう。お茶にすることで栄養成分の吸収が高まります。
〈ゴボウ茶の作り方〉
ゴボウを水洗いし、たわしなどで泥をとったら、皮はむかずにさきがけにします。ざるに広げて、天日干しで5〜6時間乾燥。さらに、フライパンで炒ると香ばしくなります。乾燥ゴボウを適量急須に入れ、湯を注いで飲みます。
◎「たまねぎの薄切り」
寝苦しい夜は、たまねぎの薄切り2〜3枚を枕元に置いてみて。ツンとしたにおいが、リラックスに導くとされます。
◎「たまねぎとニンニクのスープ」
エネルギッシュに活動したいときによいとされます。たまねぎの「ビタミンB1」、ニンニクの「アリシン」は、一緒に摂ってほしい成分。
〈たまねぎとニンニクのスープの作り方〉
たまねぎ1玉、ニンニク2〜3かけを薄切りにして、600㎖の水といっしょに煮込むだけ。味付けはお好みで。たまねぎの皮を粉末にしたものを適量入れると、より効果的です。
◎「ゆずの皮のマッサージ」
爽やかなゆの香りをかぐと、スッキリした気持ちになりませんか。ゆずの皮をむくときに手につく油は、ゆずの精油で「リモネン」という成分。これが爽やかな香りの元です。この精油をすりこむように腕や体をマッサージします。ゆずの皮を入れたゆず風呂もオススメ。皮をお風呂に入れてよくもむと、有効成分が溶け出します。
※皮膚が敏感な人、アレルギーのある方は、腕の内側にゆずの皮の精油を塗り、30分ていど置いて肌に変化がなければ、さらに1日置いて問題ないか確認してから行なってください。
◎「大根のおろし汁」
年末年始などご馳走が続くときは、大根のすりおろした汁を。
大根おろしを1〜2㎝ほどすりおろして、汁だけをとります。ショウガ汁を少量加えれば、よりオススメです。
紹介した活用法は、台所で残ったり、余ったりした野菜でもOK。これが、食品ロスを防ぐことにもつながります。身近な食材、野菜が持つ自然の力を、体のケアに役立ててください。
監修
森田敦子さん
サンルイ・インターナッショナル/Waphyto代表
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。