健康のために毎日たっぷり取りたい野菜。でも、「下ごしらえが面倒で……」という方も多いようです。手間をはぶく時短テクで野菜料理の出番を増やし、ムダなく使い切りましょう。
時短テクでラクラク調理
料理にはどうしても外せない工程もありますが、効率的に行って簡素化できることもあります。そこでおすすめしたいのが「まとめ洗い」と「まとめ切り」です。
「仕込み」をまとめてしておくことで、野菜料理の手間と時間をはぶくことができます。
◎鮮度をキープする効果もある「まとめ洗い」
野菜は使うたびに洗わず、最初にまとめて洗えば、その後の料理がグンとラクになります。買ってきたまま野菜室に放りこむより日持ちもするように。
また、にんじんや葉物野菜などは、立てて保存すると鮮度がより長く持ちます。
野菜の種類別に、まとめ洗いのやり方をご紹介していきます。
[キャベツ・レタス]
芯を大きめにくりぬき、その穴に蛇口から水を入れ、全体に水が行き渡るように洗います。水が行き渡ることで、葉を1枚ずつはがしやすくなる効果も。
洗い終わったら水分を切って、芯に濡れティッシュを詰めます。ビニール袋に入れ、芯を下にして冷蔵庫で保存しましょう。
[万能ねぎ・ニラ]
入っている袋に水を流し入れてそのまま洗いましょう。水を切ったら、そのまま冷蔵庫へ。長いと立たせるスペースがないので半分に折って入れます。
[根菜類]
少人数の家庭では、袋入りのにんじんやじゃがいもは、何度かに分けて使うことが多いのでは。1個ずつではなく、最初には1袋分一緒に洗ってしまいます。1個ずつ洗う手間がラクに。
◎翌日、翌々日の調理をスピードアップさせる「まとめ切り」
野菜を切るときは1個すべてを「自家製カット野菜」にすれば、次の料理はすぐ始められますし、まな板や包丁も使わずにすみます。
切った野菜は冷蔵庫に入れれば、1週間ほど保存が可能です。
オススメの切り方と、これを使ってできるレシピをご紹介します。
[長ねぎ]
【オススメの切り方】 小口切り(厚さ2㎜ほど)
【使えるレシピ】 冷奴や汁物の薬味。さらに細かく刻んで、ねぎ塩だれなどのソースにも。
[キャベツ]
【オススメの切り方】 太めの千切り(細さ4〜5㎜ほど)
【使えるレシピ】 汁物・炒め物。塩もみにして副菜に。焼きそばなどの具に。
[玉ねぎ]
【オススメの切り方】 薄めのくし切り(厚さ7〜8㎜ほど)
【使えるレシピ】 汁物・炒め物。シチューや肉じゃがなど、くし切りなら何にでも活用できます。
[にんじん]
【オススメの切り方】 先端以外は縦半分に切ってから、ななめ薄切り(厚さ1〜2㎜ほど)
【使えるレシピ】 汁物・炒め物。煮込み料理に使うと小さめなので早く火が通ります。
[かぼちゃ]
【オススメの切り方】 薄めのくし切り(厚さ7〜8㎜ほど)
【使えるレシピ】 汁物・炒め物。蒸し料理、電子レンジで火を通してサラダにも。
まとめ洗いとまとめ切りで仕込み置きすれば、購入した野菜を余らせることなくムダなく使って調理できるため、食品ロスの削減にもつながります。
最小の手間で、ラクして健康にいい野菜料理をたくさん作りましょう。
監修
林幸子さん
料理研究家
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。