野菜を使い切るために下ゆでして冷凍保存しているけれど手間がかかって面倒――そんな人たちに知ってほしいのが、下ゆでせず生のまま冷凍するテク。この方法を使えばごはんの支度がグンとラクになります。
野菜の生冷凍はメリットがいっぱい
生のまま冷凍した野菜は、栄養価値がほとんど落ちず、香りも味も新鮮なまま。火の通りが早いので、調理時間も短縮できます。
自然解凍するだけでゆでたような食感になる野菜もありますし、旨味がアップする野菜も。
日持ちするので野菜を無駄なく使えるし、少しずつ色々な野菜を使えるため、お弁当作りにも便利です。
それぞれの野菜に合った冷凍の仕方と、活用法をご紹介します。
〔なすの冷凍方法〕
ヘタとガクを取り、半分に切る。凍ると切り口がくっついてしまうので、切り口を合わせないように保存袋に入れて冷凍。
なすが新鮮なうちに冷凍するとさらにおいしい。
◎活用法
煮物や即席漬けなど。
〔トマトの冷凍方法〕
ヘタをくりぬき、丸ごと袋に入れて冷凍。
調理の際は室温に5分ほど置いてからざく切りに。
◎活用法
パスタソースやスープなど。
〔ピーマン&パプリカの冷凍方法〕
縦半分に切り、ヘタと種を取る。袋に入れて冷凍。
調理の際は、少し置いてから切ると切りやすい。
◎活用法
おひたしや炒めものなど。
〔ゴーヤの冷凍方法〕
種とワタを取って2〜3㎜幅の半月状にスライス。時間がないときは、半分に切って種とワタを取り出すだけでもOK。これを袋に入れて冷凍。
半分に切っただけのものは、解凍時、少し置いてから切る。
◎活用法
サラダやチャンプルーなど。
〔さやいんげんの冷凍方法〕
ヘタ、スジを取り除き、2等分に切る。袋に入れて冷凍。
小口切りにする場合は、少し室温に置いてから切る。
◎活用法
煮ものや炒めものなど。
〔オクラの冷凍方法〕
ヘタとガクを取る。袋に入れて冷凍。
小口切りにする場合は、少し置いてから切る。
◎活用法
味噌汁やお吸い物の具や和えものなど。
野菜は、地域になるべく近い産地のものを旬の時期に取り入れましょう。安い価格で品質のよいものが手に入るだけでなく、生産や保存、輸送にかかるエネルギーも減り、CO2の排出を抑制できるなど環境への負荷も軽減します。
生のまま冷凍するテクを生かし、新鮮で美味しい野菜を毎日の食卓に取り入れましょう。
監修
浅倉ユキさん
ゆるベジ料理研究家
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。