「自律神経メンテ」で食欲に勝つ

「自律神経メンテ」で食欲に勝つ

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本当は空腹ではないのにお腹が空いてしまう「ニセ食欲」は、自律神経の乱れと密接な関係にあります。そこで今回は、自律神経をメンテナンスして、ニセ食欲を効率よく抑える方法を紹介します。

リラックス生活習慣で自律神経を整える

忙しくストレスの多い毎日は、自律神経のバランスを崩しがちになります。それが「ニセ食欲」の引き金となります。

自律神経を整えるメンテナンスになるのが、リラックスすること。コツをつかめば、簡単に効率よくリラックスできるようになっていきます。
おすすめは入浴や呼吸など、毎日行うことにひと工夫取り入れること。続けやすいため自律神経のバランスがこまめにリセットされ、正常な食欲のキープにつながります。

〈効率よくリラックスするコツ〉
① レギンス入浴
入浴はリラックスにとても有効な方法ですが、テクニックをプラスするとより効果的です。それはレギンスを身につけて入浴すること。何それ!? と思うかもしれませんが、もちろん理由があります。風呂の水圧にレギンスの着圧が加わることで、体のめぐりが一気に促進するのです。裸に着圧タイプのレギンスを身に着けて湯船に入りましょう。

② 泣く
〝泣く〟という行為には、交感神経が優位な緊張状態をゆるめ、副交感神経を優位に切り替える働きがあるとされます※。なお、感動の涙はリラックス効果が高いので、休日は心にしみる本や映画で思い切り泣きましょう。

リラックス生活習慣で自律神経を整える

③ 服の上から乾布摩擦
〝乾布摩擦〟は皮膚をほどよく刺激して、体のめぐりをよくしてくれます。薄い服の上からでも効果的なので、すきま時間にサッと行えます。
タオルなどの乾いた柔らかい布でお腹は時計回り、その他のパーツは内から外、上から下へ5回ずつこすります。
タオルの両端を持ってスライドさせてもOKです。

④ 吐き集中呼吸
呼吸が浅いと体が酸素不足に陥り、自律神経が乱れがちに。そこで、副交感神経の活性によいとされる腹式呼吸を行い、酸素をチャージしましょう。特に“吐く”ことに集中することで、リラックス効果が得られます。やり方は、お腹をふくらませながら鼻から息を吸ったら、お腹をへこませながら口からゆっくり息を吐き出します。吸う時の2倍以上時間をかけ、ゆっくりと吐き切りましょう。

自律神経が整うことでニセ食欲がなくなれば、適切な食事量がわかるようになってきます。食品を用意し過ぎて食べ残すこともなくなるため、環境負荷の軽減にもなります。
日々の生活にリラックス習慣を取り入れて、自律神経のメンテナンスを心がけましょう。

監修

  • 和田清香先生

    ダイエットエキスパート

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

【参考文献】
・『涙とストレス緩和』/日薬理誌(Folia Pharmacol. Jpn.)129,99~103(2007)

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