食べ過ぎがおさまる食前入浴
ストレスがたまるとついやってしまう「夕食のドカ食い」。そんなときに試してほしいのが「食前入浴」です。心地よさを感じることで、自然と食欲が抑えられるようになるのです。
ストレスがたまるとついやってしまう「夕食のドカ食い」。そんなときに試してほしいのが「食前入浴」です。心地よさを感じることで、自然と食欲が抑えられるようになるのです。
バスタイムを思い切り楽しむ
ダイエット中に食べたいものをガマンした反動で、ふと気がつくと大量の食物を衝動買い……なんていう経験がある人も多いのでは。
そこで過剰な食欲を抑えるために行ってほしいのが「食前入浴」です。
お風呂で体が温まると血液が皮膚や筋肉に多く巡ります。すると胃や腸が働きにくくなるという仕組みがあるのだそう。その結果、食欲が抑えられることに。
また、心地よい温度で入浴するとリラックスして快感に満たされ、食べ物への欲求が減るという効果もあるのです。
こうした効果を得るには、バスタイムを特別な「快」の時間と決めて、自分の好きなように楽しむこと。「何℃で何分温まらないといけない」「ついでにバスルームを掃除しなくちゃ」などと考えず、とにかく自分が気持ちいいと感じることだけをするのがポイントです。
入浴剤やタオルも好きなものをそろえて、浴室を「快空間」に仕立てるのもいいですね。
さらに効果アップを狙うなら、お湯に浸って気持ちよさを感じた瞬間に、少し高めのトーンを意識して「ハァ~ッ♪キラキラ」と声に出してみましょう。
ハァ~と満足のため息を漏らすことで、心身の緊張が解けます。
さらに「キラキラ」というオノマトペの効果も。オノマトペとは、「どんどん」「めきめき」といった、物事の状態をあらわす擬態語のことで、気持ちを活性化させて潜在能力を引き出す力があるとされます。
この場合は「キラキラ」と声に出すことで、輝いている自分のイメージが描かれ、メンタルにプラスの影響をもたらして、理想の体が実現しやすくなるというわけです。
大量に買ってしまったものを無理に食べるのは体に悪いし、逆に食べ残して捨ててしまうのは、環境にもよくありません。食欲コントロールに役立つ夕食前の入浴で、体にも地球にもやさしい食生活を続けていきましょう。
監修
石川泰弘先生
日本薬科大学 医療ビジネス薬科学科 スポーツ薬学コース 特任教授 博士(スポーツ健康科学)
藤野良孝先生
朝日大学 保健医療学部 教授
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。