塩分の摂りすぎは、体のむくみにつながります。塩分過多の濃い味をやめると、めぐりがよくなりスッキリした体に。うす味で満足できるコツをご紹介します。
塩分を減らして体のめぐりをよくする
食生活でカロリーの摂りすぎが気になる砂糖や油と同じぐらい注意したいのが、塩分のとり過ぎです。人間の体内は通常、約0.9%の塩分濃度に保たれていますが、塩分をとり過ぎるとその濃度を薄めるために、体が自然と大量の水をため込みます。
体内にたまった水は重力の関係で下部に集中しがちです。
そこで、この仕組みを賢く利用しましょう。塩分を減らしてうす味にすることで、水分のめぐりがよくなります。すると水がたまった下半身もスッキリしていきます。
1日の塩分摂取量は、成人男性で1日7.5g未満、女性では6.5g未満が目標量とされています。
これに対して、ラーメン1杯の塩分は約7g、おでん1人前も約7g。気をつけて食べないと、すぐ1日の上限をオーバーしてしまいます。
そこで心がけたいのが「うすしおメニュー」です。うすしおメニューの続けやすい塩分バランスは、朝1g、昼と夜は一方を2g、もう一方を3gを目安に。もし朝食を塩分ほぼゼロのフルーツだけで済ませたら、昼食と夕食で各3gずつ摂ってもOKです。
とはいえ、うす味になれていないと物足りなさを感じるかもしれません。そこで塩分が少なくても美味しく食べられる3つのコツをご紹介します。
●だしの旨味を利用する
かつお節や昆布のだしはもちろん、桜エビ、えのきだけ、トマトなど、旨味を多く含む食材を積極的に取り入れましょう。
●酸味を使う
酸味を効かせると味が引き立ち、塩分控えめの物足りなさを感じにくくなります。ゆず、すだち、酢などを活用しましょう。
●ハーブやスパイスを活用
ハーブやスパイスで味にメリハリをつけると、うす味でもおいしく食べられます。バジルやミントなどのハーブ、カレー粉やこしょうなどのスパイスで味覚を刺激することで、塩味はうすくても満足感がアップするように。
また、カリウムには塩分を体内から排出する働きがあります。リンゴ、キウイなどのフルーツや、ブロッコリー、ほうれん草などの野菜には豊富なカリウムが入っているので、積極的に食べたいもの。塩分を摂り過ぎてしまった後の1食を、フルーツや野菜だけにするのもおすすめです。
塩分が多いジャンクフードや加工食品などを避け、うす味で体に良い自然な食材をおいしく食べましょう。
おいしい食事をいただくと食べ残しも減り、環境への負荷も軽くなります。
監修
マイケル一条さん
整体師
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。