食品ロスを防ぐ買い方のコツ

食品ロスを防ぐ買い方のコツ

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食べ残し、売れ残り、消費期限が近いなど様々な理由で、食べられるのに捨てられてしまう食品たち。この「食品ロス」を減らすコツを紹介します。

買い物メモで「ついで買い」を防止

食べ残しや期限切れで、手つかずのまま捨てられる食品を「食品ロス」と言います。日本の食品ロスは、なんと年間522万トン(令和2年度)。
これは大型の10tトラック約1430台分もの食料が、毎日廃棄されているということ。

我が国の食品ロスの半分近くは一般家庭から出ています。私たち一人一人が気をつけていれば、食品ロスを大幅に減らすことができるのです。そのためには「余分なものを買わない」のが第一歩。では早速そのコツをお伝えしましょう。

●買い物メモで「ついで買い」を防止
買い物メモ作りは、冷蔵庫の中身など、家にある食品を把握することから始めます。賞味期限や腐りやすい葉物野菜などの状態もしっかりチェックを。そのうえで、家にある食材で作れる献立を考えます。2、3日先の献立まで考えておくと、買い物の手間も省けて後々ラクに。そして必要な食品を、紙やスマホにメモします。冷蔵庫は何度も開閉すると電気代がかかるので、覚えきれないときはスマホで撮影をすると便利です。

買い物メモで「ついで買い」を防止

●買い物をするタイミングは食後に
お腹が減っていると、つい余分なものまで買ってしまいます。米国ミネソタ大学アリソン・ジンシュー氏らの研究によると、空腹で買い物へいくと64%も出費が増えるという報告※があります。わかりやすく言うと、1,000円で済むはずが、1,640円も買ってしまったということになるのです。

●「ディスカウント」表示に注意!
お店に行ったら注意したいのは、「2個買うと○○円引き」などのディスカウント表示。一見お得に見えますが、不要なものをつい買ってしまいがちです。余分な買い物は食べ過ぎや飲み過ぎにもつながるので、必要なものを必要な分だけ買いましょう。

こうした工夫で、フードロスは減らすことができます。そしてお金の節約にも。今日からさっそく始めましょう。

監修

  • 井出留美先生

    ジャーナリスト

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

【参考文献】
・消費者庁『食品お片付け・ お買い物マニュアル』

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