足が上がりにくい人の歩き方のコツ
「最近、よくつまずいてしまう……」、齢を重ねるにつれて、こうした悩みを訴える人が増えてきます。そこで、しっかり足を上げて歩くための簡単な運動とコツをご紹介しましょう。
「最近、よくつまずいてしまう……」、齢を重ねるにつれて、こうした悩みを訴える人が増えてきます。そこで、しっかり足を上げて歩くための簡単な運動とコツをご紹介しましょう。
足が上がらないとさまざまなトラブルが!
「最近、つまずきやすい」という人の多くは、歩くときの足の上げ方に問題があると考えられます。
足が上がらない人の多くは、骨盤の前のほうの筋肉である「腸腰筋(ちょうようきん)」がうまく働かなくなっています。そうすると、以下のような不調やトラブルを招きがちです。
・足が上がらないので「つまずきやすくなる」
・首が前に傾き「肩がこりやすい」
・骨盤が動きにくいため「ひざに負担がかかり痛めやすい」
・すり足歩行になる傾向があり「靴底が減りやすい」
心当たりがある場合は、早めの対処を心がけてください。
歩くときに軽い運動刺激を取り入れることで体のバランスが整い、足もラクに上がるようになっていきます。
足が上がりやすくなるための対処法を2つご紹介します。
●立ち止まって胸を開く
肩甲骨を中心に寄せながら胸を開き、肩甲骨を活性化させます。
〈やり方〉
1)ひじを前に向けて90度に曲げて、手のひらを上に向けます。
2)手のひらを水平に横に動かし、胸を開くように後ろに引きます。このとき、手のひらをピンと張って引きましょう。
●腕を5㎝大きく引く
ひじを後ろに大きく引く反動で骨盤が前に押し出されるため、足が上がりやすくなります。
〈やり方〉
・歩くときは、ひじを90度に曲げ、後ろに5㎝大きく引きます。
足が上がるようになると、ラクに歩けるため普段の活動も変わっていきます。これまで少しの距離でも車に乗って移動していた人も自らの足で歩くようになり、CO2の削減につながります。「歩く」行動は、環境保護の第一歩といえるでしょう。
監修
青山 剛先生
ウォーキングコーチ
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。
【出典・参考文献】
『医者に「歩きなさい」と言われたら読む本 メタボ・糖尿病・高血圧を改善!』(池田書店)