カートを押しながら歩くと、体のバランスが悪くなりがちです。その対処法を紹介します。
カートを押すときは体に負担がかかりやすい
つえ代わりに使えて物も入れられるカートは便利で、利用している方も多いでしょう。
しかし、カートを押しながら歩くとバランスが悪くなりがちで、体を痛めてしまうこともあります。
そんな事態を防ぐには、カートを押すとき、体に歪みの起きにくい姿勢をとれる歩き方をすることが大切です。
カートを押して歩くときに体に負担がかかると、次のようなトラブルが起きやすいので注意しましょう。
・ 腕で体を支えようとするので、肩の力みが強くなり「肩こりになりやすい」
・ 腰が落ちて前ももへの負担が大きくなり「ひざを痛めやすい」
・ 前方着地になることで、ブレーキがかかり「スムーズに歩きにくい」
・ 腰が曲がりがちなので「腰への負担が大きくなる」
そこで、カートを押しながら歩いているときの体の負担を少なくするには、歩き始める前や歩く途中に以下のような運動をすると効果的です。
●立ち止まって肩まわりをリセット
カートを押すときは両腕で体を支えているので、肩が前に傾き、力が入った状態になります。肩まわりの筋肉をリラックスさせましょう。
〈やり方〉
1)両肩をすくめるように上に引きつける
2)脱力しながら肩を落とす
3)頭を左右に回す
●脚を真上に上げ下げ
脚を前で動かしがちなので、脚を体の真下に着地できるように修正して、脚への負担を軽減しましょう。
〈やり方〉
1)カートを持った状態で、脚を真上に引き上げる
2) 前方に着かないように注意して、体の真下に足を下ろす
3)左右の足を交互に数回上げ下げする
楽にカートを押して歩けるようになると、いままで以上に自分で移動できるようになり、車に頼ることも減っていきます。すると地球環境の改善にもつながります。
いつまでも自分で歩ける脚を保っていきましょう。
監修
青山 剛先生
ウォーキングコーチ
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。
【出典・参考文献】
『医者に「歩きなさい」と言われたら読む本 メタボ・糖尿病・高血圧を改善!』(池田書店)