内またやガニまたの人は、歩くときの負担が大きくなります。負担を軽くするために、歩き方のコツを身につけましょう。
無理が生じてトラブルが起きやすい
内またやガニまたは、歩いているときに無理が生じ、以下のようなトラブルを引き起こしやすくなります。
・ひざの向きとつま先の向きが違うため、ねじれが生じて「ひざを痛めやすい」
・骨盤の動きが悪くなり「脚に負担が集中する」
・重心が内外に偏るため、体重移動がスムーズにできず「疲れやすくなる」
そこで、内またやガニまたの人が歩くときに起きる体への負担をやわらげて、歩きやすくなるための簡単な運動とコツを紹介しましょう。
●体重を親指のつけ根に乗せる
体重が足の親指のつけ根に乗ると、重心移動がスムーズにできるようになります。また、かかとの上げ下げをすることで、つま先が前を向くように意識できます。
〈やり方〉
1)足をやや開いてまっすぐに立ち、かかとを上げて浮かせる
2)浮かせたかかとを下ろし、上げ下げを繰り返す
●つま先とひざの向きを整える
つま先とひざの向きにねじれがあると、ひざを痛めやすいので、ひざの曲げのばしで動作感覚を身につけます。
〈やり方〉
・つま先とひざがまっすぐ前を向くように立ち、ひざの曲げ伸ばしを繰り返す
いままでより歩きやすくなることで「歩く」楽しみを感じられ、これまで車生活が中心だった人の意識も変わっていきます。歩く機会が増えることは、CO2の削減にも役立ちます。
内また・ガニまたの人は、歩き方のポイントを実践してみてください。
監修
青山 剛先生
ウォーキングコーチ
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。
【出典・参考文献】
『医者に「歩きなさい」と言われたら読む本 メタボ・糖尿病・高血圧を改善!』(池田書店)