雪道を楽に歩くポイント

雪道を楽に歩くポイント

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ツルツル滑って歩くのが難しい雪道。ちょっとしたポイントをつかめば、雪の日でも安全に歩きやすくなります。そのコツをご紹介しましょう。

足裏全体に体重を分散させる

雪に慣れていない地方では特に、毎年雪が降るたびに滑って転び、ケガをする人が大勢出ています。病院に行くほどではないにしても、雪道で尻もちをついた経験がある人は多いのではないでしょうか。

しかし、いくつかのポイントさえ押さえれば、雪の日でも楽で安全に歩きやすくなります。

雪道で滑らないようにするには、足の着き方が大切です。
まず失敗しやすい歩き方を考えてみましょう。
かかとだけを強く地面につけたり、つま先で蹴ったりするのは避けましょう。つま先で蹴ることで地面に対して斜め方向に力がかかったところに、前に進もうとする水平方向の力が働き、滑りやすくなってしまうからです。
また、大股で歩くと重心が後ろに来てしまい、体が安定しません。

足裏全体に体重を分散させる

では反対に、雪の日でも安全なラク歩行はどんな歩き方でしょうか。
ひざは軽く曲げて歩くように意識すると、体を前進させやすくバランスがとりやすくなります。
歩幅は狭めが鉄則。体の重心の真下に足が来るので、姿勢が安定して滑りにくくなります。

着地は足裏で真上からという意識を持ってみてください。そうすることで、足から地面に向けて真下に力がかかり、つるりと滑りにくくなります。
一歩ごとに足を真下におろし、真上に上げるという感覚で歩きましょう。足裏全体に体重が分散されて、安定した歩行ができるようになります。

ただし真下に力をかけたつもりでも、凍結していたりすると、路面に傾斜がついて滑る場合もあります。周囲の状況には十分に注意してください。

いつもなら歩いていた距離でも、つい車や公共の交通機関に頼ってしまいがちになる雪の日。この歩行法をマスターして、運動不足解消とCO2の削減を兼ねて雪道をサクサクと軽快に歩いてみませんか。

監修

  • 木寺英史先生

    なみあし身体研究所代表、動作学研究家

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

【出典・参考文献】
『腰痛、ひざ痛、足首痛、外反母趾…痛くない!疲れない! 歩き方の教科書』
(朝日新聞出版)

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