歩きやすい足づくり~ガサガサ・ひび割れ足のケア

歩きやすい足づくり~ガサガサ・ひび割れ足のケア

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足の裏がガサガサだったり、ひび割れたりしていると、歩くと痛みが出るなどして、歩くのがおっくうになりがち。そこで足裏トラブルのお手入れ法をご紹介します。

クリームを塗って乾燥を防ぐ

足の裏は全体重を支えるため、皮膚表面の「角質層」が厚くできています。
足裏が乾燥してくると、かかとや指先を中心に、角質層が異常に厚くなります。これを「過角化(かかくか)」といいます。

このような状態になると、肌に必要な脂質や水分が届きにくく、乾燥しやすくなります。するとひび割れたり、出血して痛むように。あかぎれになって、炎症を起こすこともあります。

〈ガサガサ・ひび割れかかとのお手入れ法〉
●クリームを塗る
まずは乾燥を防ぐことが大事。ハンドクリームをたっぷり塗りましょう。
足に冷えを感じる人は、血行促進によいとされる、ビタミンE配合のクリームなどを使ってみてください。
また、尿素にはかさつきやあれを緩和する作用があるので、尿素入りのクリームを選んでみてもよいでしょう。

●角質を削る
厚くなった角質を、角質用やすりで削り取るもケアのひとつです。お風呂上りや足浴で皮膚をやわらかくほぐし、少し乾燥させてから削り取ります。

かかと、足裏、つま先を触って硬くなっている場所を探して行ってください。
ついゴシゴシこすりがちですが、力を入れず、やさしくこすりましょう。また、往復させず、一定方向に動かすのがコツです。

なお、入浴中に軽石でこする人がいますが、おすすめできません。軽石は目が粗いので、削りすぎて皮膚を傷めたり、防御反応で逆に角質化が進みやすくなります。
角質専用のやすりを使いましょう。

角質を削ったあとは、しっかりクリームを塗ってください。角質削りは、週2~3回ほどでOKです。

クリームを塗って乾燥を防ぐ

〈ガサガサ・ひび割れかかとの防ぎ方〉
角質を厚くする原因となる、乾燥や外的刺激に注意しましょう。

●エアコン、電気こたつ、ホットカーペットなどの使用は、皮膚を乾燥させる大きな要因に。加湿器をかけて、部屋が乾燥しないよう気をくばってください。

●夏に素足でサンダルなどを履いていると、外気にさらされて乾燥しやすくなります。

●いわゆる“健康サンダル”は、いぼ状の突起による刺激が足裏の角化を進めることにもなるので注意を。

●姿勢や歩き方のバランスが悪いと、足裏の一定部分に圧力がかかって角質層が厚くなることが。姿勢や歩き方を改善しましょう。

なお、出血していたり、痛みがある場合は皮膚科を受診してください。
また、手入れをしても改善しない場合は、水虫などほかの病気が原因の可能性もあるので、やはり病院で診断を受けてください。

足裏の状態がよくなると、歩きやすくなり、車に頼る機会も減っていきます。するとCO2の排出が減り環境保護にもつながります。
さまざまないいことにつながる足裏のお手入れをぜひ続けてください。

監修

  • 高山かおる先生

    埼玉県済生会川口総合病院皮膚科部長、医学博士

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

【出典・参考文献】
『「ガサガサかかと」が危ない! 足の手入れが健康寿命を延ばす』(家の光協会)

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