食べすぎるのがガマンできないのは、味覚の働きが鈍くなっているせいかもしれません。手作り調味料で、味覚を調えていきましょう。
レンチンや混ぜるだけで簡単にできる!
味覚は脳と連動して食欲をコントロールする働きも担っているとされます。
そのため味覚の働きが鈍くなると、食欲を我慢できず、過食になってしまうことも。
また、塩分や糖分の摂りすぎにもつながり、健康にも悪影響を及ぼします。
そこで、乱れた味覚を整えるためにおすすめしたいのが、2つの手作り調味料です。
ひとつは、白砂糖の代わりにも使える「煮きりみりん」。
もうひとつは、マヨネーズやドレッシングの代用品としても使える「みそヨーグルト」です。
「煮きりみりん」を使うと、添加物や白砂糖を減らすことができ、食事の質が良くなってきます。
また「みそヨーグルト」の材料となるみそとヨーグルトの乳酸菌は、腸内環境の改善に役立ちます。
この腸活の効果で、栄養素の消化・吸収が促され、食欲も安定しやすくなるのだそう。
さらに、便秘の悩みにも効果が期待できます。
〈「煮きりみりん」の作り方〉
電子レンジで簡単にできます。優しい甘さで砂糖やガムシロップなどの代わりに。甘いもの好きな人にぴったりです。
●材料(作りやすい分量)
本みりん……200g
※みりん風調味料でないもの。
●作り方
耐熱容器に本みりんを入れて、ラップをせずに電子レンジ(600W)で7~8分加熱する。
煮きりみりんは、いろいろな活用法があります。
・飲み物に~コーヒーや紅茶などに。冷たい飲み物にもよく合います。
・パンに~メープルシロップ代わりにしたり、全粒粉のパンにかけて。
・ヨーグルトに~はちみつのように、ヨーグルトにかけて。
〈「みそヨーグルト」の作り方〉
2種類の発酵食品を組み合わせることで、腸活パワーがアップ! また、肉や魚を漬けるとしっとり柔らかく仕上がります。
●材料(作りやすい分量)
合わせみそ…50g
プレーンヨーグルト(無糖)…100g
オリゴ糖(あれば)…少々
●作り方
容器にみそとヨーグルトを入れ、ヘラなどで混ぜてなじませる。オリゴ糖少々を加えると乳酸菌がより活性化する。
※保存の目安は、冷蔵室で1週間。
みそヨーグルトは、こんな風に使ってみてください。
・ぬか漬け風に~好きな野菜を1日漬け込むとマイルドなぬか漬け風に。
・みそ汁に~水300mlに対し、みそヨーグルト大さじ4が目安です。
・ドレッシングに~クリーミーで野菜がよくからみます。和風でほっとする味わいです。
味覚リセットで食べ過ぎを抑えられれば、必要以上に食品を買ってしまうことも減っていきます。すると、食品ロスの削減にもつながります。手作り調味料で、健康にも環境にもよい食生活を実践しましょう。
監修
松田リエ先生
ダイエット講師、看護師
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。