今日は何となく体を動かさずゴロゴロしていたい…。そんな気分と体調をスッキリさせたい時におすすめなのが、いま流行のサウナです。リラックスできる副交感神経が働き、心身ともにリフレッシュが期待できます。
サウナは一種のショック療法
サウナでの健康づくりを「サ活」(サウナ活動)と呼ぶなど、いまサウナが流行しています。
サウナの入り方としては、高温で発汗を促し、その後すぐに冷水を浴びて体温を下げ、短い休息をはさむという流れを何度か繰り返すのというものです。
急激に深部体温を上げたり、冷やしたりするのは、ともに体へのストレスになります。
ただしサウナと水風呂の交互浴のような短時間の負荷では、逆にストレス解消に作用する物質「プロラクチン」が分泌されるのだそうです。
つまりサウナは一種のショック療法で、全身の細胞の新陳代謝を一時的に激しく振り動かして、たまった老廃物を一気に洗い流し、同時にプロラクチンを分泌させるというもの。
その結果、急激な温度変化で活性されていた交感神経が、癒し効果のある副交感神経へ一気にシフトすることに。
また近年、脳内麻薬物質として「エンドルフィン」の働きが明らかになりました。
生体に連続して負の刺激が与えられると、脳から鎮痛物質であるエンドルフィンが分泌されます。サウナ浴では、この「自前の鎮痛剤」であるエンドルフィンも分泌されるといいます。
サウナ浴は、こうした一連の反応によって、ストレス解消の爽快感をもたらしてくれると考えられるのです。この爽快感と癒しの体感が、今でいう「サ活でととのう」という感覚だと考えられます。
十分に水分を補給しながらサウナでさっぱりと汗をかくと、ストレスも汗と一緒に吹き飛んでリラックスし、スムーズに入眠しやすくなります。
ぐっすり眠って疲れが取れたら、日中はなるべくアクティブに過ごしましょう。その好循環がさらに疲れを遠ざけます。同時に元気で歩けるようになると、車に頼らず移動する機会も増え、CO2の削減にもつながります。
サウナでのリフレッシュにトライしてみてはいかがでしょうか。
監修
有田秀穂先生
医師・脳生理学者
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。
【出典・参考文献】
『医者が教える疲れない人の脳』(三笠書房)