イライラや倦怠感を改善 心が休まる「首習慣」

イライラや倦怠感を改善 心が休まる「首習慣」

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休んでも疲れが取れない、心が不安定になりやすい……。その原因は首コリかもしれません。首コリを寄せつけないように、ケアを習慣にしていきましょう。

うつむき姿勢で首に大きな負荷がかかる

スマホやパソコンを長時間使ったり、家事などでものぞきこむような姿勢が続くと、首の後ろ側の筋肉に大きな負荷がかかります。

負荷がかかった首の筋肉は、血流が悪化し、筋肉がこわばっていきます。これが「首コリ」の状態です。

首には、体のさまざまな動きを司る「自律神経」が集中しています。首がこると、この自律神経が乱れて、さまざまな不調を引き起こすことに。

やる気が出ない、体がだるいといった倦怠感。また、イライラや不安感などの心のゆらぎは、この首コリが原因かもしれません。

実は、うつと思っていたら、首コリが原因だったということも多いのだそう。

うつむき姿勢で首に大きな負荷がかかる

こうしたトラブルが続く場合は「首」を整えてみましょう。首コリの予防と改善には、以下のような「首習慣」が効果的です。

●15分に一度の「首休憩」を
パソコンやスマホ、読書、テレビ、料理など、猫背になりがちな姿勢を長時間続けると、首がコリやすくなります。15分に一度は、顔を上に向けたり、首をゆっくり回して筋肉をほぐす“首休憩”を取り入れましょう。

●全身浴で“首温活”を
首の冷えも、首の筋肉のこわばりを招く原因のひとつ。入浴は約40℃のお湯に10分は浸かるのが理想的で、半身浴よりも全身浴がおすすめです。首の筋肉につながる肩までよく温め、血流を促しましょう。

●入浴後はすぐ髪を乾かす
風呂上がりに髪が濡れたまま長時間過ごすのは避けて。首の後ろ側を冷やしてしまい、首の血流が悪くなる原因になります。入浴後はドライヤーですぐに髪を乾かしましょう。

●本やスマホはうつむかずに読む
読書やスマホに没頭し、長時間同じ姿勢を続けると首に負担がかかります。ソファの背もたれに上半身をあずけたり、ときには仰向けになったりして、頭の重みから首を開放した状態にすると負担が軽減されます。

首コリが改善すると心も体もスッキリ軽くなっていきます。すると足取りも軽くなり、これまで車やバスなど乗り物に頼りがちだった移動も、自分の足で歩いていく機会が増えるはず。すると自然と二酸化炭素削減にもつながります。
心と体が休まり、地球環境にも優しい「首習慣」を、身につけてください。

監修

  • 松井孝嘉先生

    脳神経外科医、東京脳神経センター理事長

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

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