「食べ過ぎないようにしないと…」と気をつけているのに、つい食べ過ぎるとしたら、それはストレスが原因かも。食べ過ぎを防ぐ妙薬は、脳をリラックスさせることでした。
できるだけ楽しい気分で食事を
食べ過ぎを気にして食事を摂ると、脳はストレスに感じて、満足感が得られにくくなります。
すると、ストレスに対抗しようと、体をリラックスさせるために食欲中枢を刺激し、もっと食べるようにと指令を出すようになるのだとか。
つまり、食べ過ぎないように気をつけることが、逆効果になるというのです。
これを防ぐには、脳の働きが乱れないよう、できるだけ楽しい気分でいることがカギに。
すると脳のストレスが減って、食欲中枢も正常に働くようになり、体に必要な食事量を自然に判断できるようになっていくと考えられます。
そこで脳をリラックスさせる食事習慣 “快脳食” のやり方をご紹介していきましょう。
〈“快脳食”5大ルール〉
まずは自由に食事をして、脳のストレスを解消していきましょう。ただし、ルールが苦痛なときはやめてもOKです。
1.食べたいものを我慢せずに食べる
快食にガマンは禁物。食べたいものを、カロリーや量を気にしないで食べてみましょう。脳が満足して元気になると、だんだんと適正な食欲になっていくはずです。
2.時間にこだわらずお腹が空いてから食事を
1日3食摂らないと不健康とか、時間がきたから食事をするといった制約を忘れてみましょう。本能に従い、お腹が空いてから食べると、よりおいしく感じるように。
3.「いただきます」「ごちそうさま」「ああおいしかった」と言う
「いただきます」「ごちそうさま」は、食事の始まりと終わりを脳に伝える信号に。さらに「おいしかった」と声に出して言うことで、ハッピーな感情も認識させてあげましょう。
4.食事を楽しみ、きちんと味わう
食事中はテレビをつけず、食べることに集中しましょう。料理をしっかり味わい、楽しく食べて。すると適切な量で満腹になりやすく、食べ過ぎることもなくなっていきます。
5.デザートは食後の習慣に
甘い物は、食後のデザートとしてなら食べても大丈夫。ただ、そのために食事量を減らすのはNGです。食事で十分満足してからにしましょう。
大切なのは、食事を楽しむということ。ストレス解消のために無茶食いするのではなく、食事をおいしく、楽しんで食べてください。
また、食事のときだけでなく、ふだんの生活で心地よいことを優先して、五感を活性化することもポイントです。
好きな香りや音楽、季節の変化を楽しむ。セルフマッサージで自分をいたわってあげる。心がワクワクすることを追求する…。
すると脳のストレスが減って、食欲を司る機能が正常になっていくと考えられます。
食べ過ぎることがなくなっていくと、過剰に食べ物を買うこともセーブできるようになり、食品ロスの解消にもつながっていきます。
環境にもいい「快脳生活」にトライしてみてください。
監修
横倉恒雄先生
医学博士、横倉クリニック院長
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。