「足爪の健康」を守ろう

人生100年時代 いつまでも健やかに歩くために「足爪の健康」を守ろう

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10月11日は「⽖休めの⽇」ですが、ふだん足爪をきちんとケアしていますか? じつは、足爪の健康は健康寿命にも深く関わっています。楽天シニアユーザーの約4割が知らない「爪水虫」は早期発見・治療が大切です。

「足爪の健康」気にしていますか?

10月11日は「⽖休めの⽇」です。足の爪は両足で「10」あることと、足の指は英語で「toe(トゥ)」なので10月。そして、足爪にいい(11)で11日。素足の露出が減る秋冬の季節にしっかりと爪を休めてケアし、健康的な足爪を目指すために制定されました。
素足になることが多い夏の間、足爪は露出によるダメージを受けています。さらに、足爪をペディキュアで隠すことによりケアがさぼりがちになります。足爪の露出をあまり意識しなくなる秋冬は、そんな傷んだ爪をケアするのに最適な季節。また、乾燥によるトラブルへの対策も必要となってきます。
ぜひこの機会に日頃のケアを見直し、「足爪の健康」を意識してみましょう。

楽天シニアユーザーの約4割が足爪に異常あり!?

 足爪のトラブルの中で、あまり一般に知られていないもののひとつに「爪水虫」があります。
楽天シニアユーザーに行ったアンケートでは、約4割の人が「爪水虫を知らない」と答えています。

アンケート結果

※2023年12月21日~2024年1月24日、楽天シニアユーザー22,627人へのアンケート調査より

爪水虫はカビの一種が原因で発症する「感染症」です

爪水虫は「足水虫」と同じ「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種が原因で発症する感染症です。足水虫は白癬菌が皮膚に寄生することで発症しますが、これを長年放置すると白癬菌が皮膚から爪の間に侵入し、爪水虫になります。痛みやかゆみを感じにくいため、なかなか気づきづらいのが特徴です。
爪水虫にかかった爪は、白色や黄色に濁ったり、厚くなってぼろぼろと欠けたりします。「まさか自分が…」と思うかもしれませんが、楽天シニア内で行ったアンケートでは、約4割の人に「爪が欠けている」「爪の色が濁っている」などの異常があることがわかりました。

※2023年12月21日~2024年1月24日、楽天シニアユーザー22,627人へのアンケート調査より

爪のトラブルはいろいろあるため、必ずしも全員が爪水虫に当てはまるわけではありませんが、家族や孫から爪が変色していることを指摘され、そこで初めて爪水虫に感染していることに気づいた、といったケースもあります。

症例

※爪水虫の症例写真 高山かおる先生ご提供

爪水虫は症状が進行すると、爪が変形したり、皮膚に食い込んだりして痛みが生じることがあります。自分で爪が切れなくなる、靴下や靴が履きづらくなるなど日常生活に支障が出て初めて治療を検討し始める人が多いのですが、爪水虫は人にうつる感染症ですので、お孫さんなどのご家族や同居者にうつさないためにも、早めに皮膚科を受診して治療することが大切です。
爪水虫の治療には爪水虫専用の抗真菌薬が使用されます。同じ「水虫」といっても、市販の足用水虫薬では爪には効能効果が無いので、お近くの皮膚科で爪水虫用の外用薬や内服薬を処方してもらいましょう。
薬の効果が現れると、爪の根元の部分からきれいな爪が少しずつ伸びてきます。爪水虫が完治するには感染部分が新しい爪に生え変わる必要があり、通常、1年から1年半ほどが目安です。

軽症のうちから治療を始めると、その分、早く完治し、きれいな足爪で次の春夏を迎えられるかもしれません。実際、治療した人からは「爪切りや靴を履くことが容易になり、歩きやすくなった」「孫が遊びに来ても感染を心配しなくてよくなった」という声もあります。
周りの目を気にせず素足を出したり、ウォーキングや足のおしゃれを楽しむためにも、足爪の衣替えを始めませんか。

チェックポイント

爪水虫のチェックポイントは「つ・め・に・へん・か」です。自分の足爪に当てはまる症状があったり、何かへんだなと思うことがある場合は、気軽に皮膚科を受診しましょう。

足爪、きちんと洗えていますか?

爪の異変に気付くためには、日ごろから正しいセルフケアを行うことも大切です。

爪の洗い方

入浴時は少量のせっけんをよく泡立て、足全体を泡で包むようにして指を1本ずつ洗います。汚れや角質の溜まりやすい指の間や指の裏も忘れずに。爪の周りに汚れや角質が溜まっていると、爪と皮膚の間の爪溝が深くなり、さらに溜まりやすくなるので、週2~3回は柔らかいブラシなどでやさしく洗うのもおすすめです。
洗い終えたら清潔なタオルで水分をよく拭き取り、ハンドクリームやワセリンで保湿します。爪の周りから根元に向かって、指を滑らせるようにマッサージすると効果的です。

「足爪の健康」は健康寿命のカギ

人生100年時代、健康寿命を延ばすために「歩く健康」が注目されています。高齢者の場合、息が少し切れるくらいの速さで1日5,000歩程度歩くと、認知症のほか、がんや骨粗しょう症といったさまざまな病気を予防できるというデータもあります。(※1)
わたしたちは歩行時、左右の足へ交互に体重移動を行っていますが、このとき足爪が指先への力を伝える役割を担います。そのため、足爪は「小さな運動器」と呼ばれています。「かかと」→「指の付け根」→「指先」へと重心を移動させるのが正しい歩き方です。
ところが、爪水虫などで足爪が肥厚・変形すると歩行時に痛みが生じます。すると、それをカバーするために左右のバランスが崩れた歩き方に。また、痛みから運動量が減って筋肉量が落ち、転倒しやすくなってしまうのです。
要支援・要介護に至る原因の第4位は転倒で、高齢者の20%に転倒経験があるといわれています。加齢とともに骨はもろくなっているため、尻もちをついただけで大腿骨周辺を骨折し、寝たきりになってしまう人も少なくありません。(※2、3、4)
これからも自分の足で歩くためには、小さな運動器である「足爪の健康」も大切なのです。

※1青柳幸利  医学のあゆみ2015;253(9):793-795

※2厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査」

※3川上治ほか 日本老年医学会雑誌 2006;43(1):7-18
※4太田博明 著『骨は若返る! ―骨粗しょう症は防げる! 治る!』(さくら舎)

まとめ

・爪水虫はかゆみや痛みがなく気づきにくいため、日頃から足爪のチェック習慣を
・「足爪の健康」は健康寿命を延ばすカギ
・爪は皮膚の一部です。爪水虫の疑いがある人は早めに皮膚科を受診しましょう

監修

  • 高山 かおる

    埼玉県済生会川口総合病院皮膚科主任部長

    日本フットケア・足病医学会理事。2015年、体の土台である足の問題を根本から解決するために「足育研究会」を立ち上げ、フットケアの重要性について日々啓発活動を行っている。

興味がある方はチェック!

爪水虫についてはこちら

記事を読んでアンケートに答えると5ポイント!

アンケート期間

2024年9月26日(木)10:30~ 2024年10月25日(金)23:59

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