やってはいけない 冷えをよぶ生活習慣

やってはいけない 冷えをよぶ生活習慣

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体を温めるためにやっているのに、実は逆効果で冷えをよぶ生活習慣になっていることがあります。その習慣をやめるだけで、冷えがやわらぎ、体温アップが期待できます。この機会に生活習慣を見直してみませんか。

冷え対策が逆に冷えを招いている

冷えは不調の元と、体を温めるために“温活”している人が増えていいます。でも、よかれと思ってやっている冷え対策が、体を冷やす原因になっている場合があるのです。

半身浴は、体を温めてしっかり汗をかく、冷え対策の定番というイメージ。しかし、もともとは体を温めることを目的とした方法ではありません。半身浴とは、心臓の悪い人や高齢の方むけの、水圧を回避するための入浴法です。肩をだして入浴するため、温まるのに時間がかかります。心臓に問題がなかったり、それほど高齢でなく元気なら、肩や首まで浸かる全身浴がおすすめです。水圧がかかって血流がよくなるので、冷え解消にも効果的。39〜40度のぬるめのお湯に、20〜30分浸かるのが体を温めるにはベストです。

冷え対策が逆に冷えを招いている

また、足が冷える人がよくやっているくつ下の重ねばきも、逆効果の場合があります。キツイくつ下を重ねばきすると、足の血管を締めつけて血流を悪化させ冷えを招きます。重ねばきするなら、締めつけ感のないものを選んでください。
さらに足は汗をかきやすい部位で、汗をかくと体の熱が奪われて冷えるので、汗をかいたときはくつ下を履き替えましょう。体をよく観察して調整をしてください。

さらに危ないのが、薄着と水浴び健康法。体の機能を高めるために、あえて薄着でいたり冷たい水を浴びるというものですが、冷え性の人がやると、低体温症になることもあるので控えてください。

冷えを招く習慣をやめるだけで体温は上がり、暖房器具の使用量を抑えることができます。私たちの体にも環境にもよい生活習慣にシフトしてみてはいかがでしょうか。

監修

  • 川嶋 朗先生

    神奈川歯科大学大学院統合医療学講座 特任教授

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

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