フルーツには骨に良い栄養がたっぷり。食前にフルーツを食べることで骨を強化し、さらに美肌、ダイエットにも効果が期待できます。今日から「食前フルーツ」習慣をおいしくはじめてみませんか。
60代でも40代の骨密度をキープ
60代でも、骨年齢は40代を保っていたという大学教授の伊東まり子先生。伊東先生が実践しているのが、食前フルーツ習慣です。伊東先生は60代のとき、骨密度が正常値の下限より20%以上高い数値をキープしていました。
顔にシワ、たるみはほとんどなく、身長、体重、スリーサイズも20代の頃のまま。その源になっているというのが、食前にフルーツを食べることです。
フルーツに豊富なビタミンがお肌にいいことはよく知られています。
骨にとっては、たとえばビタミンCが重要な働きをしています。骨はコラーゲン繊維で支えられることで、強く丈夫になります。そしてコラーゲンを生成するには、ビタミンCが必要なのです。
また、フルーツに多いカリウムは、カルシウムの排出を抑えることでも骨の健康をサポートします。
伊東先生は朝食、昼食、夕食のタイミングで3食必ず、食前にフルーツを食べています。
食前にみかん1個など、少量を食べることでお腹と脳が満たされ、食事の食べすぎの予防に。なお果物の糖は、砂糖に比べて吸収がゆるやか。血糖値が徐々に上がるので体にやさしいとされます。
生のフルーツは、ビタミンや抗酸化物質など、体にいい成分の宝庫。小さくカットしたフルーツを持ち歩くのもおすすめです。小腹が空いた時も、おやつにフルーツを。
たくさんの栄養を含むフルーツは、骨を丈夫にする以外にも多くの効果が期待できます。下のように、体調に合わせてフルーツを選びましょう。
○疲れている時は柑橘系
みかんに含まれる「β-クリプトキサンチン」は、骨代謝の働きを助け、健康な骨の維持・形成に有効な働きをするとされます。
また、柑橘類はクエン酸を豊富に含んでいるため、疲労回復に最適。ダイエットにもおすすめで、例えばレモンのポリフェノールには脂肪の燃焼と吸収抑制に働き、みかんの「シネフリン」も脂肪燃焼効果があるとされています。
○食欲がない時はトロピカル系
バナナ、キウイ、マンゴーなどの南国の果物には、骨代謝を盛んにし、骨を若く保つ働きが期待できます。消化がよいため、胃腸が疲れているときや食欲がないときにおすすめです。
○乾燥を感じた時は水分の多い旬のフルーツ
水分が多い旬のフルーツは、ビタミンCなど生のフルーツならではのフレッシュな成分が豊富。骨を構成する「骨基質」の約90%がコラーゲンでできています。ビタミンCは、コラーゲンの生成をサポート、肌の乾燥にも効果的です。
フルーツをふんだんに摂り入れることで骨を丈夫にし、さらに太りにくい、疲れにくいといった体を作ることができます。運動や歩くことが苦にならなくなって、車や電車だよりの生活にも変化が。環境にもやさしい「食前フルーツ」を、取り入れてみてください。
※グレープフルーツは、降圧剤、高脂血症治療剤、免疫抑制剤などを服用している場合、副作用につながるおそれがあります。医師、薬剤師に確認してください。
監修
伊東まり子先生
東京福祉大学・大学院社会福祉学研究科長、社会福祉学部長 教授、同朋大学・大学院人間福祉研究科客員教授
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。