食べ過ぎを防ぐなら、ストレスを感じる食生活は禁物です。長続きせず、かえって食べ過ぎてしまうからです。腹8分目で満足するために効果的な食材を活用しましょう。
腹8分目に役立つ3つの食材
ストレスを抑え、満足感をサポートする3つの食材があります。朝昼夜にこれらの食材を取り入れることが、腹8分目の近道に。身近な食材なので、ぜひ活用して!
①朝~かつおだし
京都大学の研究で、かつおだしが、食べ過ぎ防止につながることが明らかになりました。かつおだしに多いうまみ成分の「イノシン酸」や、苦味成分の「ヒスチジン」によるものと考えられています。
他のだしと比べても香り高く、朝摂れば、お腹も心も落ち着いた一日を過ごせるでしょう。お味噌汁や出汁巻卵など「かつおだし」を使った料理を一品加えるのがオススメ。毎日摂るには、3日分ほどまとめてだしをとり、冷蔵庫で保存しておくと便利です。
②昼~オリーブオイル
オリーブオイルは、脳の満腹中枢に刺激を与える「オレイン酸」が豊富です。
ドイツとオーストリアの大学の共同研究でオリーブオイルが、食べ過ぎ防止につながることが認められています。
昼食時にオリーブオイル大さじ1杯摂れば、腹8分目で満足しやすくなり、間食の欲求も抑えられるようになります。サラダにかけたり、ヨーグルトに加えたりして摂るのもオススメ。加熱すると失われる有効成分があるため、常温で摂りましょう。
③夜~バナナ
約100名によるモニター実験で、夕食前にバナナを食べる生活を3週間続けたところ、約8割の人が体へのプラス実感を回答。栄養豊富なバナナは体の満足度が高く、食前に食べることで夕食の食べ過ぎを防ぎやすくなります。
夕食の30分ほど前にバナナを1本食べ、200㎖の水分を摂るのが効果的。温かくして食べるホットバナナもオススメです。バナナをフライパンでこげ色がつくまで焼くか、電子レンジで30〜40秒加熱してください。
腹持ちがよく満足感を得られる食材は、食べ過ぎ防止に役立つとともに、食材をたくさん用意して余らせてしまう食品ロスも防げます。あなたも腹8分目キープのために、3つのサポート食材を活用してみませんか。
監修
三城(さんじょう)円(まどか)さん
管理栄養士、一般社団法人日本パーソナル管理栄養士協会代表理
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。