食欲を抑えるお助けアイテムとして、意外なものが評価されています。それは、高脂肪の「バニラアイス」。医師もすすめる、アイスクリームの利点をご紹介します。
空腹感の原因は栄養不足
ダイエット失敗のよくある原因は、お腹が空いてつい食べてしまうこと。実は、その空腹感は、量の不足ではなく、体に必要な栄養素が足りていないことからきている場合が多いのです。
このような「ニセ食欲」を防ぐには、必要な栄養素をしっかり摂ること。ただし、糖質の多すぎる食べ物は健康に影響するので控えめに。高脂肪バニラアイスは、その条件を満たしているというのです。
【アイスクリームで食欲を抑える4つの理由】
①豊富な栄養が空腹感を防止
バニラアイスには、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミンなどの栄養素が幅広く含まれています。
②たんぱく質が多く代謝を上げる
動物性たんぱく質は、脂肪や糖をエネルギーに変換します。バニラアイスは他の乳製品と同程度の動物性たんぱく質を含んでいます。
③ごはんや他のスイーツより糖質が少ない
高脂肪バニラの糖質は1カップで18gほど。ごはん1杯は約55g、水ようかん80gで約32g、大福1個の約28gなどに比べても、糖質が少ないといえます。
④バニラの香りで満足感がアップ
バニラアイスに含まれるバニラの香りにより、満足感が高まっていきます。
効果を得るには、乳脂肪分12%以上の高脂肪のアイスクリームを選びましょう。
低脂肪アイスは、乳脂肪が少ない分、砂糖や人工甘味料を使っていることが多く、逆効果にもなるので避けてください。
またアイスクリームを摂るとき、夕食は糖質の多いごはんやパスタなどの炭水化物を抜き、肉や卵、チーズなどの高たんぱく、高脂肪の食事をたっぷり摂るようにしましょう。
そして食後のデザートとして、1カップに当たる80g〜120gのバニラアイスを味わって食べます。
バニラアイスを食べるのは1日置きが基本ですが、どうしても毎日摂りたい人は、量を半分にすればOKです。
甘いデザートが食べられて、食欲の抑制になるので一石二鳥。
さらに、空腹感が和ぐことで必要以上に食べ過ぎる「ムダ食い」が抑制されるため、過剰に食品を買い込んで余らせてしまう食品ロスも防げて、いいことづくめの方法ですよ。
監修
渡辺信幸先生
医療法人中部徳洲会病院 健康管理センター長
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。