舌先で味をしっかりと感じながら食べることで、食事の満足感を高めるのが「味わい瞑想」です。ムダ食いも防げるようになるこの食事術を試してみませんか?
味わえば満足感が増しムダ食い予防に
時間に追われて食べたり、無意識のうちに何となく食べたりしていませんか。
こうした食べ方は、きちんと味わえていないため、満足感が低く、ムダ食いが多くなりがちです。逆に、食べ物を味わうことに意識を集中させれば、ムダ食いが起こりにくくなるのです。
ポイントは食事の時、味覚センサーが集まっている舌先でしっかり味を感じてから、胃の感覚に意識を向けること。
舌先で味をキャッチし、胃に食べ物が入ったと感じられれば「食べた」という満足感を得やすくなるのだそう。
まず一口目からじっくり味わうことが大切です。
胃が空っぽになると、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が分泌されます。しかし、この空腹感は持続しません。
ひとまず胃に何か入れればおさまるので、最初の一口をできるだけゆっくり味わうことが、暴食のストッパーになります。
<「味わい瞑想」のやり方>
1)舌先に食べ物を当てる
味覚に特化した神経が集まるのが、舌先の「舌前部」。食べ物を口に入れたら、舌先に食べ物をのせたり、奥歯で噛みながら舌を丸めて当てたりして、舌先でしっかり味を感じてください。食べ物の形がなくなったら飲み込んでOK。
2)胃の感覚に意識を向ける
胃痛や胃もたれなど、胃は自分で感覚がわかる臓器。食べ物を飲み込んだあとの「胃が温かくなった」、「胃の底が重くなった」という感覚に集中しましょう。満腹感が得られやすくなり、「食べた〜! 」という満足感も得られるように。
無理なガマンをせず、いつの間にか食べ過ぎを防げるというこの食事術。満足感あふれる“腹八分目”を身につけられるようになります。
食欲が過剰だと、必要以上に食材を買いすぎてしまい、食品ロスにもつながります。食事を楽しみながら、環境にも配慮できる食べ方を試してみてください。
監修
松尾伊津香先生
プロボディデザイナー
中村康宏先生
医師
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。