感動の涙を流すと「食べたい欲求」がセーブされるのだそう。泣ける本や映画を観て涙を流して、食べ過ぎ対策を。
涙が心のバランスを正す
思い切り泣いた後、なんだか気持ちがスッキリしたという経験はありませんか。実は、涙には心の浄化作用があるのだそう。
ストレス過多で心のバランスが乱れると、食べたい欲求を理性で押さえられにくくなってしまいます。その結果ついドカ食いしたり、夜中に甘いものに手を出したりしてしまうのです。
ところが涙を流すことでそのバランスが整い、食欲をコントロールすることができるようになるのだそう。
また、泣くという日常あまり体験しない行為で、瞬間的に理性の抑制から解放されると、自分を客観的に見られるようになる効果も。するとそれまでのこだわりや思い込みが消えて、前向きな気持ちになっていくとされます。
この「涙活」の方法は簡単。週に1度くらい、泣ける本や映画、動画、音楽など、好きなコンテンツを選んで、あとは思い切り涙を流すだけ。
なかでも涙を流しやすいのは、視覚と聴覚を刺激する映像です。まずは、映画なら家族や動物ものがおすすめ。時間がないときはネットで「泣ける動画」と検索をかけて探し、5分ぐらいの短いものを観るのでもOKです。
涙活に向いた時間帯は、休日の前夜。1週間がんばった分たまったイライラやモヤモヤを、涙で洗い流してしましょう。
場所は1人になって集中できる静かな部屋がベター。夜に1人になるのが難しい人は、昼でも構いません。お風呂場にDVDプレーヤーや本を持ち込むのもいいですね。
涙が出始めたら、ハンカチなどでまぶたを押さえず、そのまま流しっぱなしにしましょう。頬に伝って来た涙をそっとぬぐう程度にすれば、泣いた後の目の充血や腫れも気になりません。
ストレスからくる過食は、意志の力で抑えるのが難しいもの。でも涙活なら自然に過剰な食欲がおさまりやすくなります。余分な食料を買わなくて済むのでエコ活にもなりますよ。
監修
匠 英一先生
日本ビジネス心理学会 副会長
寺井博樹さん
涙活プロデューサー 涙活事務局 代表
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。