ふくらはぎが固いと、歩くときの足の動きが悪くなり、ケガの元になります。ふくらはぎの筋肉を効果的に整えるストレッチを紹介します。
固くなったふくらはぎをしなやかに!
ふくらはぎの筋肉が固くなると、動きが悪くなり「歩きにくい」と感じるようになります。そして、歩くときに余分な負荷が足裏にかかるようになり、ケガも起きやすくなります。
こうした事態を防ぐには、ふくらはぎをしっかりストレッチすることが大切です。
ふくらはぎには「ヒラメ筋」と「腓腹筋(ひふくきん)」という2種類の筋肉があります。
これらの筋肉が固くなると、ひざ、かかと付近やすね、足の裏など足回りの痛みの原因にもなります。
また、ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、血液循環において大きな役割を果たしています。刺激することで、全身の血流を促し、冷えの予防や改善にも役立ちます。
ふくらはぎの固くなった筋肉をしなやかにするには「ヒラメ筋伸ばし」と「腓腹筋伸ばし」を行うことが効果的です。
〈「ヒラメ筋伸ばし」のやり方〉
1)右足を前、左足を後ろに開いて立つ
2)両手は前の足のひざに重ねて乗せる
3)背筋を伸ばしたまま、徐々に体を前傾させていく。このとき、後ろに残した左足は、ひざを少し折り曲げておく。かかとは床につけたまま離さない
4)左のふくらはぎがよく伸びる感じがあったら、そこで10秒キープ
5)足を入れ替えて、同様に行う
〈「腓腹筋伸ばし」のやり方〉
1)右足を前、左足を後ろに開いて立つ
2)両手を前の足のひざに重ねて乗せる
3)背筋を伸ばしたまま、徐々に体を前傾させていく。このとき、後ろに伸ばした左足は、まっすぐに伸ばしたままにしておく
4)左のふくらはぎがよく伸びる感じがあったら、そこで10秒キープ
5)足を入れ替えて、同様に行う
ふくらはぎの筋肉をしなやかにすることで、足がよく動くようになります。これまで車中心の生活だった人も自らの足で歩くようになり、ガソリンや軽油の使用量が減ってエコにつながります。環境にやさしい生活を送るためにも、ケガなく歩けるようにふくらはぎのストレッチをしっかりしておきましょう。
監修
小林篤史先生
宮前まちの整骨院院長、柔道整復師、鍼灸師
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。
【出典・参考文献】
『歩くだけで効く!おさんぽ整体』(三笠書房)