「股割り」で股関節の動きを滑らかに

「股割り」で股関節の動きを滑らかに

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股間節の動きが悪くなると、腰痛を引き起こすことがあります。つらい腰痛を防ぐためにも、股関節の動きを滑らかにするストレッチとして「股割り」をおすすめします。

股関節をゆるめて歩きやすく

運動の機会が少なくなっていることや、パソコンなどに長時間向かっていることの影響で、股関節の動きが悪くなっている人が多いようです。股関節の動きが悪くなると、歩きにくくなり、腰痛などの不具合も引き起こしやすくなります。

股関節の動きを良くするために役立つのが、相撲の「股割り」の動作です。

股関節の動きが悪くなっているときは多くの場合、太ももの内側の「内転筋」の動きも悪くなっています。
内転筋は、股関節を曲げたり回したりする動きに関わっているので、内転筋を動かすことで、股関節も滑らかに動きやすくなっていきます。

「股割り」は内転筋や股関節にアプローチし、動きの改善に効果的です。
股関節がゆるめば、歩くのが楽になっていき、腰痛の予防・改善にもつながります。

股関節をゆるめて歩きやすく

〈「股割り」のやり方〉
1)両足を肩幅より広めに開き、つま先をそれぞれ外に向ける。両手をひざ付近にあて、上半身をできるだけ地面と垂直に保ちながら、腰をまっすぐに下に落としていく
2)自分のできる範囲でよいので腰を落とせる限界まで落としたら、10秒キープ

〈ここがポイント!〉
・初めから深く腰を落とさず、徐々に落とす
・腰は反らせない
・深く腰を落とすのが難しければ、腰を落とすのは浅めで良いので、無理しない範囲で行う

股関節の動きがよくなれば歩きやすくなり、腰痛による歩きにくさも解消していくはずです。歩く生活が中心になることで、車に乗る機会も減っていき、大気汚染を招くCO2の削減にも役立ちます。「股割り」で固く股関節をゆるめ「歩く楽しみ」を取り戻しましょう。

監修

  • 小林篤史先生

    宮前まちの整骨院院長、柔道整復師、鍼灸師

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

【出典・参考文献】
『歩くだけで効く!おさんぽ整体』(三笠書房)

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