坐骨神経痛の痛みを防ぐ日常生活の注意点

坐骨神経痛の痛みを防ぐ日常生活の注意点

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坐骨神経痛による痛みが激しくなると、歩くのもつらくなってきます。症状を悪化させないために、日常生活の中で注意すべき点をご紹介していきましょう。

腰への負担を軽くする生活の仕方

坐骨神経痛は、腰への負担がかかると悪化していきます。日常生活のなかでも、腰への負担をできるだけ避ける動作をしていきましょう。

●腰に負担がかからない座り方
立った姿勢に比べて、座った姿勢では椎間板にかかる力が大きくなります。
さらに、やわらかいソファーなどにもたれかかるように座ると、腰が丸まってしまうため、腰への負担はより大きくなります。このような座り方がクセになっている人は改めましょう。
また普通のイスでも、前傾姿勢をとるとき腰を丸めると、椎間板への圧力が大きくなることに。
イスに座ってパソコンを操作したり、書き物をするときは、背筋をのばしたまま、股関節を曲げるようにすると、腰への負担が軽減できます。

●正しい荷物の持ち上げ方
荷物を持ち上げるときの動作は、骨にかかる力を増やして関節のズレなどを引き起こし、腰を痛める可能性があります。

椎間板にかかる力は、立っている姿勢から前傾すると大きくなり、さらに前傾姿勢で荷物を持つと圧がかかります。
そのため、立ったまま前傾姿勢で荷物を持ち上げようとすると、腰を痛めやすくなります。

これを防ぐには、いったんしゃがみ、荷物に体を近づけてから、ゆっくりと立ち上がるようにします。特にイスに座ったまま荷物を持ち上げあるのはとても危険なので、イスから降りて、しゃがんで荷物を体に近づけてから持ち上げるようにしましょう。

また、重い荷物を移動するときは引っ張るより、押したほうが腰への負担が減ります。

●効果的な体の温め方
入浴して体を温めると血行がよくなるため、下肢の痛みやしびれが改善されるといわれています。
しかし、浴槽が狭いと腰を丸めて入ることになるので、逆に腰に負担がかかります。
浴槽が狭い場合、長湯はおすすめできません。入浴中はなるべく腰が曲がらないように姿勢を整えて入り、その後、シャワーを腰に当てて温めるようにしましょう。

腰への負担を軽くする生活の仕方

ホットパックと呼ばれる温めグッズを使ったり、ドライヤーの熱を痛みやしびれのある部位に当てて温めるのもおすすめです。手軽な方法ですが、意外に効果的です。

坐骨神経痛の痛みがやわらいでくると、歩くのも楽になって、車に依存する生活が変わっていきます。その結果、CO2の排出量も削減でき、環境保護にもつながります。
坐骨神経痛の方は、日常の行動を見直して、腰に負担がかからない生活を続けていきましょう。

監修

  • 井須豊彦先生

    釧路労災病院脳神経外科部長

  • 金景成先生

    日本医科大学千葉北総病院脳神経外科教授

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

【出典・参考文献】
『完全図解 坐骨神経痛』(エクナスレッジ)

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