疲れにくい体をつくるために運動したい。でも疲れているから運動したくない…。こんな矛盾に悩んでいる人は、とりあえず朝の軽いウォーキングから始めてみましょう。体内が活性化して、無理せず疲れにくい体をつくれます。
「セロトニン」を活性化する3つの要素
日々たまる疲れを解消するために不可欠なのは、質の良い睡眠によるリセットです。そして、快眠のカギを握っているのが「セロトニン神経」を活性化させること。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質で、睡眠の覚醒周期に関わり、精神を安定させる働きもあります。
1日を元気に過ごし、疲れない脳をつくるためのセロトニン活性術として、特におすすめなのが朝のウォーキングです。
セロトニンはリズム運動と朝の光によって活性化されることがわかっています。
朝のウォーキングは「歩行」と「呼吸」という2つのリズム運動を同時に行い、さらに太陽の光を浴びるので、3つのセロトニン活性因子を得られる一石三鳥の習慣なのです。
ウォーキングの効果を高めるポイント
ウォーキングの際のポイントは「集中すること」と「疲れない程度に気持ちよく行うこと」の2つ。
集中するためには、なるべく人通りが少なく自然のある環境、たとえば公園などを歩くのが最適です。
また歩きながら呼吸に意識を向けると、より集中を高めることができます。まずは3回吐いて1回吸う「三呼一吸」のリズムで。
ウォーキングを続けるうちに、代謝が活発になって息が上がってきたら、2回吐いて2回吸う「二呼二吸」のリズムに切り替えるとよいでしょう。
ウォーキングのセロトニン効果は、歩き始めて5分ぐらいから実感できるはず。頭がすっきりして、気分がポジティブになり、やる気が湧いてくるのを感じるでしょう。
また足腰を鍛えるのではなく、脳内のセロトニン分泌をうながすのが目的の場合は、疲れない程度にやることも重要。
「セロトニン神経を活性化させるぞ」という意識を持ってやるとさらに効果的です。
こうして日中に歩く習慣をつけることで疲れにくい体になると、さらに歩きたいというポジティブな気持ちが湧いてきます。車や交通機関を使わなくて済むようになり、自然とCO2削減にもつながって、健康によくて環境にも優しい生活を楽しむことができます。
監修
有田秀穂先生
医師・脳生理学者
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。
【出典・参考文献】
『医者が教える疲れない人の脳』(三笠書房)