お腹の冷えは、内臓の健康に影響するので要注意です。お腹の“温活”に役立つ「腹巻き生活」で、冷えやむくみを改善していきましょう。
腹巻きで温めることで多くの健康効果が!
お腹をさわったときにひんやりしていませんか?
お腹には、胃腸や子宮など、さまざまな臓器が集まっていて、血流により温度が保たれ、機能しています。
この内臓の働きが低下すると代謝が下がり、便秘やむくみなどの不調も現れてきます。
そこでおすすめしたいのが、お腹を温めることで内臓機能にもよい影響を与えてくれる「腹巻き生活」です。
お腹が温まれば、冷えて滞っていた血流が促進されるように。
また、腸の動きがよくなって、お通じが整うと、体内の老廃物の排出されるようになり、全身に酸素や栄養が行きわたりやすくなります。すると代謝が上がって、冷えやむくみの改善にもつながっていきます。
あなたのお腹が冷えているかどうか、下のリストでチェックしてみてください。
〈お腹冷え度チェック〉
□平熱が36℃以下
□お腹をさわると冷たい
□下半身がむくみやすい
□便秘や下痢をしがち
□胃もたれしやすい
□トイレが近い、あるいは膀胱炎になりやすい
□生理痛、PMS、更年期症状がある
□なかなかヤセない
1つでも当てはまったら「腹巻き生活」を始めましょう。
〈「腹巻き生活」のポイント〉
●お風呂に入る時以外は、腹巻きをし続けましょう。
●汗を放っておくと気化熱で体温が下がるので、汗をかいたら拭いてください。暑ければ腹巻きの素材や衣服、寝具で調整を。
●素材でおすすめなのはシルクです。保温効果が高く、肌触りや通気性にも優れています。1,000円台の買いやすいものでOK。
●下着と一体化した「腹巻きパンツ」は、ずれにくく、お腹を広く温められて便利です。
そして、腹巻き生活には、冷えやむくみ以外にも、以下のようなさまざまな効果が期待できます。
●起床時の便通を促す
就寝時は、体温が低下しており、睡眠中の発汗もあって、意外と冷えやすい状態です。お腹全体を温めておくと、起床後に腸が動きやすくなって、スムーズなお通じにつながります。
●消化機能の活性化で満腹感を得やすくなる
胃腸が温まってしっかり動く状態だと、消化・吸収・排出がスムーズに。栄養が体内にくまなく届くことに加え、適切な食事量で満腹感も得やすくなるため、食べすぎの防止にもつながります。
●体を動かせなくても血流を促すように
座ったまま体を動かさずにいると血流が滞り、お腹が冷えがちです。腹巻きで温めておけば、血流を促して冷えにくくなります。
なお、腹巻きでのセルフケアを行っても気になる不調が改善されない場合は、医療機関で受診してください。
お腹が温まると代謝が上がり、体全体が温かく冷えにくい体になってきます。光熱費やエネルギーの削減にもつながり、環境保護にも役立ちます。お財布と環境にやさしい「腹巻き生活」を、積極的に取り入れましょう。
監修
石原新菜先生
医師、イシハラクリニック副院長
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。