血流を促すためのタイプ別対処法

血流を促すためのタイプ別対処法

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血流が滞るには、いくつかの原因があります。原因を知り対処法を取り入れることで、血行のよい健康な体を目指していきましょう。

※本記事は、監修の塚田真也先生が本テーマに基づき、来院者のお悩み症状、生活習慣等のデータを統計・分析した結果であり、全ての方の症状が本記事中にある分類のみで区別できるものではありません。

生活習慣で血流は悪くなる

血流が悪くなる原因には、いくつかのタイプがあると考えられます。以下のリストから当てはまるものにチェックを入れましょう。

3つ以上当てはまった場合、そのタイプである可能性が高いといえます。
それぞれの【傾向と対策】を読み、改善策を実践してください。
複数のタイプに当てはまった場合は、どちらのケアも行いましょう。

●血管ガチガチタイプ
□血圧が正常値を超えている
□血糖値が高い状態が1年以上続いている
□有酸素運動※が苦手
□煙草を吸う習慣がある
□もの忘れが多くなってきた
□怒りやすくなった
□ストレスを感じやすい
※ウォーキングやジョギング、エアロビクス、サイクリング、水泳など、長時間継続して行う運動のこと

【傾向と対策】
血圧や血糖値が高く、血管が硬くなり、弾力性が失われている可能性があります。煙草を吸っていたり、運動をしていないといった人も、このタイプが多い傾向が。
運動習慣を身に着けることで改善されるようになります。たとえば、かかとを上げ下げする体操は、ふくらはぎの筋肉を刺激して血液が心臓に戻りやすくなり、血流アップに。
喫煙者の方は禁煙を実行してください。

生活習慣で血流は悪くなる

●筋肉不足タイプ
□ 階段を上るのがきつい
□ 足がむくみやすい
□ 下肢静脈瘤(コブ)があり、治らない
□ 筋力が弱くなったと感じている
□ 腰に手を当てた片足立ちが10秒できない
□ 「指輪っかテスト」※で、すき間ができる
□ 足がよくつる
※「指輪っかテスト」とは、両手の親指と人差し指同士で輪をつくるようにしてすねの部分をつかみ、ふくらはぎの筋肉量をチェックする方法です。
・指が届かない=筋肉量は十分
・すき間ができる=筋肉不足

【傾向と対策】
筋肉不足、とくにふくらはぎの筋肉が弱っているタイプです。ふくらはぎの筋肉は「筋ポンプ作用」といって、心臓に血液を押し戻す大事な役目を果たしています。
このタイプの人は、立ったままかかとの上げ下げをしたり、座って足首を回すといった体操が効果的です。毎日行いましょう。

●血液不足(血虚)タイプ
□ 顔色が悪い
□ 肌が乾燥しやすい
□ のぼせやすく、夜眠れない
□ 貧血気味が続いている
□ ときどき立ちくらみがする
□ 爪が割れやすい
□ 動悸や息切れをすることが多い

【傾向と対策】
このタイプは東洋医学でいう「血虚」といえます。血液が不足し、酸素や栄養が足りていないと考えられます。バランスの良い食事を心がけ、食材も同じものばかり食べずに、いろいろな物を取るよう心がけましょう。
また、立ったままかかとの上げ下げをしたり、座って足首を回すといった体操を毎日続けて、血流を促すと効果的です。

●血液ドロドロタイプ
□ 脂っこいものが好き
□ 魚をほとんど食べない
□ 血液検査で中性脂肪値が高かった
□ 甘いジュースが大好き
□ 間食で甘いものをよく食べている
□ 水分をあまりとらない
□ 汗をよくかく

【傾向と対策】
血液がドロドロで血流が悪くなっていると考えられます。主な原因は、脂質や糖質のとりすぎと水分不足です。五大栄養素の、たんぱく質、ミネラル、ビタミンが不足しないよう、食事のバランスに気をつけましょう。
また、立ったままかかとの上げ下げをしたり、座って足首を回すといった体操を毎日続けて、めぐりのよい体を保つよう心がけて。

こうして血流が改善されると、体の動きがよくなり、外出時も自分の足でどんどん歩けるようになってきます。すると車に乗らずに済むようになり、CO2削減にもつながります。
血流アップ生活をぜひ続けていってください。

監修

  • 塚田真也先生

    柔道整復師、鍼灸師、等持院駅前整体院院長

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

【出典・参考文献】
『1分で血流はよくなる!1分のかんたん体操で不調がスッキリ解消!』(Gakken)

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