「コロンコロン体操」で股関節が整い動きやすい体に

「コロンコロン体操」で股関節が整い動きやすい体に

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股関節にトラブルがあると、その悪影響は骨盤や背骨まで及び、腰痛やむくみなど多くの不調が起きやすくなってしまいます。そこで股関節を健康にしてくれる「コロンコロン体操」をご紹介しましょう。

股関節から始まる危険なスパイラル

立ったり座ったりなど、たくさんの動作を支えている「股関節」。さまざまな角度に動くため、トラブルが起こりやすくもある部位です。
しかし、上半身と下半身の重要なつなぎ目であるこの関節に問題が起こると、骨盤や背骨にも影響を与える「トラブルのスパイラル」におちいってしまう危険性が。

股関節がスムーズに動かしにくくなると、腰の周りの筋肉が股関節の筋肉の動きを補おうとするため、腰に負担がかかりやすくなります。これが腰痛の原因に。
また、股関節のトラブルで骨盤や背骨にも影響が及ぶと、体全体が動きにくくなることで、冷えやむくみといった不調にも。

そこで、誰でも簡単にできる「コロンコロン体操」をご紹介します。この体操で股関節をケアしていきましょう。
股関節が整うと、連動して骨盤の位置も整っていきます。筋肉をバランスよく使えるようになるので、血液やリンパも流れやすくなっていきます。腰痛やむくみの改善、予防効果も期待できます。

股関節から始まる危険なスパイラル

〈コロンコロン体操のやり方〉

1)両足の裏を合わせて座る。背筋を伸ばし、お腹は引っ込めて。手のひらを上に向けて「キツネ手」を作り、ひざの上あたりにのせる
*キツネ手の作り方:中指の第一関節に親指の先を添えて輪を作り、他の指3本は伸ばす。この「キツネ手」でコロンコロン体操を行うと余計な力が入らず、股関節を効果的にほぐすことができる

2)体を左ななめ前に倒す。左脚のふくらはぎの外側が床についたら、もとに戻る。このとき、ひざの上の手で脚を押し下げ、ひざまで床につけられると理想的

3)次に、体を右ななめ前に倒す。右脚のふくらはぎの外側が床についたら元に戻る。ここまでが1セットで、1~3を1分間繰り返す

【ポイント】
最後に左右のひざの高さを比べてみましょう。片方だけひざが高ければ、高い方の骨盤がゆがんでいる可能性があります。もし右が高いなら、右ななめ前に体を倒す動作を追加で行いましょう。左右のひざの高さが揃うまで行うのが理想的ですが、難しい場合は5セットを目安に行って。

なお、体操を行っても気になる症状が改善しない場合や、症状がひどいときは、医師の診断を受けてください。

コロンコロン体操で腰痛が改善したり、動きやすい体になると、毎日のウォーキングもラクに。なるべくたくさん歩くことで、車など二酸化炭素を出す乗り物を使うことが減るため、CO2削減にもつながります。
体にも地球環境にもいいコロンコロン体操を、ぜひ続けてみてください。

監修

  • 南雅子先生

    整体師、整体エステ「ガイア」主催

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

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