みなさんはふだん、どうやってイスに座っていますか? 実は座り方次第で、筋力アップやO脚改善、むくみ予防が期待できる方法があるんです。
深く座ると股関節と筋肉が固まってしまう
何も意識せずイスに座ってみてください。
太ももの裏側がお尻の下からひざ近くまで、べったり座面につくぐらい深く腰掛けていませんか。
実はこれ、猫背になりやすい座り方。さらに全身の筋力低下、むくみ、O脚などをまねくことにもなるのです。
太ももをイスにつけて深く座ると、脚の筋肉が使われずに固まり、第二の心臓と言われるふくらはぎの血流が滞りやすくなります。
姿勢が悪くなるため骨盤がゆがみ、骨盤内にある股関節も硬くなっていきます。その結果、脚の血流が悪化しやすく、代謝の低下にもつながっていくのです。
こうしたトラブルを避けるには「イスふち座り」がおすすめです。
イスのふちにお尻を置いて浅く座り、太ももがイスの座面につかないように意識する座り方です。
イスふち座りをすると、骨盤が立って、股関節の動く範囲が広がりやすくなります。
すると脚の血流が良くなるため、むくみの改善につながっていきます。
また、インナーマッスルがしっかり使われるようになるため、筋肉のバランスが整ってO脚改善の効果も期待できます。
食卓でごはんを食べているとき、会社でパソコン仕事をするとき、友人とカフェでおしゃべりしているとき……いつでも「イスふち座り」を意識しましょう。
なお、座ってパソコンを使うときのポイントは、体重をひじに乗せず、体幹に軸を保つこと。また車の運転中も、浅めに腰かけてお腹を意識した姿勢をキープしましょう。
毎回座るたびにほんのちょっと気をつけることで、動きやすいイキイキとした体に。
気がつくと車やバスに乗る機会が減り、気持ちよく歩く時間が増えているはず。結果として二酸化炭素削減にもつながり、健康維持とエコの一石二鳥ですね。
監修
光永雅代先生
整体師
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。