食欲にふりまわされて困っている人は、ホルモンに問題があるのかもしれません。ホルモンのバランスが整う生活で、食べ過ぎを防ぎましょう。
空腹感や満腹感はホルモンがサインを出す
体内で働くホルモンは100種類以上もあるとされ、体を正常に動かすために働いています。
これらの中で、食欲と関わるのが、たとえば「グレリン」。
胃から分泌されるホルモンで、これが脳の食欲中枢に作用することで、空腹感が生まれるのです。
また「レプチン」は脂肪細胞から分泌されるホルモンで、食欲を抑えるように作用します。
しかし生活習慣が乱れると、こうしたホルモンの分泌も乱れて、体にとって必要がないのに食欲が増加するといったことにも。
そこで、ホルモン分泌を正常にコンロトールできるよう、生活習慣を整えていきましょう。
〈ホルモン分泌を整えるための生活習慣〉
●良質な油を摂る
油はホルモンを分泌するためのエネルギーになる必須の栄養素。しかし「オメガ3系」というタイプの油は不足しがちです。青魚や、亜麻仁油、えごま油などで摂取しましょう。
●ストレスをためない
ストレスで脳が疲れると、ホルモンの分泌が低下します。意識して息抜きの時間を作り、ストレスをためないようにして。
●ウォーキングで下半身を鍛える
全身の血流がよくなると、ホルモン分泌の活性化につながります。血流アップには運動が効果的。お尻や太ももなどの大きな筋肉を効率よく刺激できる、ウォーキングがおすすめです。
●よく眠る
睡眠不足は、ホルモンの乱れにつながります。寝る前はぬるめのお風呂でリラックスしたり、寝室を暗くして熟睡できる環境を整えるなどして、よい睡眠をとりましょう。
ホルモンが正常に分泌されるようになると、食欲もコントロールできるようになってきます。するとムダな買い過ぎが減るなどして、食品ロスの削減につながるといった効果も。
日々の生活を整えて、健康な毎日を過ごしましょう。
監修
松村圭子先生
婦人科医、成城松村クリニック院長
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。