1日1回の「冷やごはん」で満腹中枢を刺激

1日1回の「冷やごはん」で満腹中枢を刺激

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ふだんの食事のとり方をちょっと変えるだけで、食べ過ぎを防ぎ、腸の健康にも効果が。それは「冷やごはん」を食べることなんです。

食物繊維と似た働きをする物質ができる

「糖質オフ食」の流行などで、何かと目の敵にされがちな「ごはん」。実は、食べすぎ防止に働くというから驚きです。

注目されているのは「冷やごはん」。
冷えたごはんは、温かいごはんに比べて硬いため、自然に噛む回数が増えます。すると脳の満腹中枢が刺激され、満腹感が得られやすくなるのです。

また、たくさん噛むと、食事のときに発する「食事誘発性熱代謝(DIT反応)」が高まり、代謝のよい体にも。

食物繊維と似た働きをする物質ができる

そして、冷やごはんの大きなメリットが“腸活”への効果です。ごはんが冷めると「難消化性でんぷん」(レジスタントスターチ)という物質が生まれます。
これは食物繊維と似た働きをするため、腸内環境をよくする効果が期待できます。

こうした、冷やごはんの効果をより高めるためのポイントをお伝えします。

●冷やごはんの温度は、冷蔵庫で冷たく冷やす必要はありません。手で触れて熱を感じないくらいの常温ならOKです。

●たくさん噛むには、水加減をやや少なくして、硬めに炊くのがおすすめ。

●冷やごはんが食べにくいなら、温かいお味噌汁などと一緒にいただきましょう。ごはんが冷めていれば、一緒にとる食べ物が温かくても効果は変わりません。

冷やごはんで満腹感が得られれば、ついつい食べすぎることが減っていきます。すると、いままで食材を買い過ぎていたのが適正量で済むようになり、食品ロスも防げて、環境にもいい効果が。
冷やごはんを有効活用して、健康な体と生活を整えていきましょう。

監修

  • 白鳥早奈英先生

    栄養学博士、健康運動指導士

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

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