必要以上に食べてしまう「ムダ食い」を防ぐには、食事の盛り付けをひと工夫することが効果的です。どんな盛り付けをすればいいのか、ご紹介していきましょう。
食事の“見た目”を変えれば食べ方も変わる
同じ量の食事でも大皿に盛ると少なく、小皿に盛ると多く感じるーー。これは「ガストロフィジクス」という科学で裏づけられた効果なのだそう。
ガストロフィジクスとは、食科学のガストロミーと心理物理学のサイコフィジクスを組み合わせたもの。
このガストロフィジクスに基づいたという、食の満足感を得られ、食べ過ぎやムダ食いを防ぐ盛り付け術をご紹介します。
●すべての器をランチョンマット内に収める
ランチョンマットからはみ出さないように器を並べると、適量が自然につかめます。器がはみ出すなら、食べ過ぎのサイン。大きな器だとそれだけで盛り付け量が増えて、ムダ食いを招きがちなので、小さな器にも盛り付けて上手に量をセーブしましょう。
●色や柄がついた器で華やかさを演出
無地で余白が多い器に盛ると、料理が少なく見えてさびしい印象になりがち。色や柄がついた器なら、料理の見栄えが華やかになり、食事の満足度も上がってムダ食いを防ぎやすくなります。
●小ぶりでも重さのある器を選ぶ
100gのご飯がこんもり盛れる、小さな茶碗がムダ食い防止におすすめです。小さな茶碗なら見た目が多く見えるので“食べた感”を得られやすくなります。また、茶碗を持って重さを感じながら食べるのも大切。お餅も1個を半分にすると、見た目のボリュームが出て、満足度がアップしやすくなります。
ムダ食いが減れば、適切な食事量がわかるようになってきます。必要以上に食事を用意して食べ残すことがなくなるため、食品ロスの削減にも役立ちます。毎日の食卓に、ワンポイント盛り付け術を取り入れてみてください。
監修
堀口逸子先生
元内閣府食品安全委員会委員
制作協力
からだにいいこと
創刊20周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。