「隠れ心不全」を見逃さず、早期発見・治療で命を守る広告

冬場は特に要注意!「隠れ心不全」を見逃さず、早期発見・治療で命を守る

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制作:楽天シニア

血圧が上がりやすい冬は、「心不全」リスクが高まります。息切れや足のむくみを「年のせい」だとやり過ごさず、早めに医療機関を受診することで心不全の進行を食い止めることができます。

冬は心不全による死亡リスクが夏の1.5倍に

寒い冬場は、体の熱を外へ逃がさないよう、全身の血管が収縮します。すると血圧が急激に上がって心臓に負担がかかるため、狭心症や心筋梗塞といった心臓病を起こす人が多くなります。 
 
厚生労働省の統計(※1)によると、心臓病による死亡者数は1月が最も多く、次いで2月、12月、3月と冬場に集中し、夏場のおよそ1.5倍になります。心臓病における死因の第1位は「心不全」。心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。 

● 入浴時はとくに要注意! 
冬場はとくにお風呂場での事故が多く、暖かい部屋から寒い浴室へ移動したり、温まった後で寒い脱衣所へ移動したりすると、熱を奪われまいと血管が収縮。血圧が急激に上がります。これを「ヒートショック」といいます。他にも10℃以上の温度差がある場所は危険とされています。 
 
また、銭湯やサウナでの温冷浴も要注意。若い頃から水風呂を習慣にしている人も、油断は禁物です。血管は年齢とともに老化しています。血管は輪ゴムのようなもので、新しいゴムは引っ張っても切れませんが、劣化してくるとすぐにプチッと切れてしまいます。 
 
心臓病ではない人も、知らぬ間に心不全リスクが高まるこの時期は、十分に注意しましょう。 

心不全は進行する病気、早期発見がカギ!

心不全は一度発症すると、悪化と回復を繰り返しながら少しずつ進行します。症状のない段階と、症状が出現する段階に分けられ、4つのステージで進行していきます。

● 心不全の4つのステージ 

※厚生労働省「脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る診療提供体制の在り方について(平成29年7月)」を参考に作成 
 
ステージA…高血圧や糖尿病など、心臓病につながるリスクがある状態 
 
ステージB…心臓の病気はあるが、心不全ではない状態 
 
ステージC…心臓の病気があり、心不全の症状もある状態 
 
ステージD…入退院を繰り返し、強い症状が持続する状態 
 
一度ステージが上がると元に戻すことは難しいため、ステージを上げないことが重要です。

● 心不全の予後は「がんよりも悪い」ことも 
 心不全患者が5年後に生きている割合は約半分で(※2)で、乳がんや大腸がん患者と比較しても一般的に悪い(※3)といわれています。 
 
ただし、心不全はステージごとに予防ができます。高血圧をしっかりコントロールできれば心臓病につながらずに済み、心臓病の治療をしっかり行えば、心不全のステージが進むのを防ぐことができます。 
 
そのためには、原因となる病気をきちんと検査し、治療していくことが大切です。 

心不全の進行を防ぐには?

心不全の進行や再入院を防ぐためには、適切な治療が欠かせません。

● 生活習慣を見直して心臓の負担を軽減 
心不全の進行を防ぐには、運動や食事など生活習慣の改善が欠かせません。適切な運動は心臓の負担を減らすことにもつながります(※4)。食事面では、塩分の摂り過ぎに注意が必要です。塩分を摂り過ぎると体の中に水分をため込みやすくなるため、高血圧やむくみの原因となり、心臓に負担をかけてしまいます。 
 
他にも、禁煙、節酒、十分な睡眠、ストレスをためすぎないことなどが大切です。生活習慣を見直し、心不全の進行を防ぎましょう。 

● 症状が良くなっても処方薬は飲み続ける 
心不全には即効性のある治療法がないため、原因となる病気の症状を緩和する薬をきちんと飲み続けることが大切です。 
 
目が悪い人が眼鏡やコンタクトレンズをつけると視力が良くなったような気がしますが、それは矯正視力でしかありません。心不全も同じで、症状が良くなっても完全に治ったわけではないため、薬を勝手にやめてしまうと症状が悪化してしまうことがあります。

心不全は早期発見・早期治療がカギ 

心不全は早期に発見し、適切な治療を開始することで、その後の進行を食い止めることができます。恐れすぎず、油断しすぎず、心不全の初期症状(下記:チェックリスト※5)に当てはまるものがあれば早めにかかりつけ医を受診しましょう。 

※1 厚労省 平成17年度「心疾患-脳血管疾患死亡統計の概況 人口動態統計特殊報告」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/sinno05/9.html 
※2 国立循環器病研究センター「心不全と虚血性心疾患の疫学 」 
https://www.ncvc.go.jp/coronary2/column/20211209_05.html#:~:text=%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E3%81%AB%E3%80%81%E5%BF%83%E4%B8%8D%E5%85%A8%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%85%A5%E9%99%A2,%E5%A0%B1%E5%91%8A%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9954)%E3%80%82 
※3 「心不全患者の End of Life Discussion に関する 現状調査」 
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspm/17/3/17_22-00009/_pdf/-char/ja 
※4 Pandey A, Garg S, Khunger M, et al. Dose-Response Relationship Between Physical Activity and Risk of Heart Failure: A Meta-Analysis. Circulation 2015; 132: 1786-1794. 

※5 ・一般社団法人日本心不全学会「心不全手帳」の心不全のサインの観察 https://www.asas.or.jp/jhfs/topics/shinhuzentecho.html、日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版). 2018.18ページ〈http://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/06/JCS2017_tsutsui_h.pdf〉を参考に作成

まとめ

・冬場は心不全による死亡リスクが高まりやすい。 
・心不全は悪化と回復を繰り返しながら進行する。 
・心不全の予後はがんよりも悪いこともある。 
・心不全の初期症状に一つでも当てはまるものがあれば早めに医療機関を受診しましょう。

制作協力

  • 木田 圭亮(きだ けいすけ)先生

    聖マリアンナ医科大学薬理学准教授

    同大学病院循環器内科・リハビリテーション科顧問医 
    健康ハートの日(8/10)運営部会長 
    https://www.kenko810.com/ 

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