映画キャストインタビュー。お終活再春!人生ラプソディ。大村崑さん「目標は片手操作」

「目標は片手操作」大村崑さん90代のスマホ活用方法

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喜劇俳優・コメディアン・タレントとして長きに渡り活躍し続ける大村崑さん。90代に入り、91歳(取材当時)になってスマホでやりたいことについてお話を伺いました。

長生きのために食事はよく噛むことを意識

楽天シニア:
食事で一番気を付けていることはありますか?
 
大村崑さん:
はい、大ありです。まあ、ライザップの筋トレのトレーナーに教わったのは食べ物をなるべく選ぶこと。鳥のささみとか、ブロッコリーとか、卵とか、そういうものを選ぶといいと教わりました。麺類とかスパゲティーとか、そういうものを少量にしてたくさん食べないようにしています。あとは野菜を、よく噛んで食べます。

楽天シニア:
よく噛んで食べるというのは、何回くらい噛むのですか? 

大村崑さん:
ブロッコリーはひと口食べたら60回噛むんです。
喋りながら食べていたらむせるんですよ。食道に入らないで、気管の方にいってしまうので。60 回噛むと、やっぱりつぶつぶが小さくなるから、いいんです。

楽天シニア:
誤嚥しないように、ですか?

大村崑さん:
そうです。誤嚥性肺炎が怖いんですよ。新聞で見ていても60歳ぐらいの人で誤嚥性肺炎で亡くなったってよくあるんですよ。これはコロナより怖いってね。1週間で死んじゃうこともある。
喉の筋肉を鍛えといたら、声の質も落ちないしね。大村崑の声が違う声になったらまずいでしょう。昔はもっと高かったんですけどね。今でも、タクシーの運転手さんが声を聞いて、「大村崑ちゃんですか?」って言ってくださるから。

9年ぐらい前からスマホ 

楽天シニア:
お声、すごいハリですよ。
ちょっと話が変わりまして、スマホはお使いですか?

大村崑さん:
はい、スマホ、使ってます。

楽天シニア:
いつごろから使い始めましたか?

大村崑さん:
9年ぐらい前かな?うちの家内が使っていて、教わって。今もずっと使ってます。その時はFacebookにこってねぇ、家に帰ってから日記を書いていました。1日の日記メモに書いて、それから体重とか、裸になってから、いろいろ血圧とか測るじゃないですか。それが済んでから、1時間ぐらい、毎日夜寝る前にFacebookをチェックしていましたね。
嬉しいことはねえ、「いいね」って、たくさん来るとものすごく幸せを感じるんですよ。コメントでもたくさんもらっていたりしますけど、Facebookをやってみてわかったんですよ。褒め合いっこしているね。
「崑さん若いね」とか褒めてくれているんですよね。「90にもなって、よくそんなきついことやってるね。私はできないけど、怪我しないようにやってください」とかね。
昔から崑ちゃんて呼ばれているんですけど、「いつまでも崑ちゃん、元気でいてくださいね」とか。崑ちゃんって呼び方で言ってもらえると嬉しいですよね。最近はちびっこが、「いつもテレビ見てるけど。おじいちゃんも好きだけど、崑ちゃんも好き。」とか言って。「また会ってください」とか、「サインください」なんて言ってくれてね。
僕、花菱アチャコさん(漫才師、俳優)っていう大先輩に教わったんだけど「お前も子供に愛される」って。「崑ちゃんって言って慕ってくれる子供がすぐに大人になりよる。大人になって、子供を産みよる。その子供が4歳か5歳になったらまたお前のこと、崑ちゃんって言って慕ってくれる。それがまた、大きくなったら……俺は、大おじいちゃんやおじいちゃんから、お父さんまで4世代くらいに、アチャコアチャコって地方で追いかけてもらえてる。お前も子供を大事にしろよ」って、言われたからね。どんなに忙しくても子供に「サインしてくれ」って言われたら、喜んでサインしてあげる。それが今の大村崑ちゃんにつながっているのかもしれません。

スマホを体の一部にしたら人生楽しい

楽天シニア:
4世代ものつながりがあるのですか。
では、同じ世代の人たちに、おすすめのスマホの活用方法があれば、ぜひ教えてください。

大村崑さん:
これはね、僕も人に教わったんだけど、いろんな使い方がありまして。
例えば新幹線。「何時の汽車に行ったらいいかな?東京着くのは何時がいいかな?」とか思ったら、うちのスタッフが「すぐわかりますよ」って教えてくれるんです。乗り換え案内を探し出して、「師匠、これ覚えておいた方がいいですよ」と言ってくれて。何時何分発、何号線に出るとか、細かいことが全部スマホで出てくるんですよ。
そういうのを覚えたら、ものすごく便利な賢い機械やからね。それを自分の体の一部にしたら人生楽しいと思うし。

楽天シニア:
なるほど。

大村崑さん:
逆に、ネットの世界は、人を傷つけるような、人が聞いて嫌なことをやる人がいるじゃないですか。そういう人が極力入ってこないようにしてます。やっぱり僕ら人気商売だから。非難でとんでもないこと言ってくる人もおるから、そういう人にはあまり近づかないです。

目標は片手でスマホ操作

楽天シニア:
最後にもうひとつ、スマホを使って今後挑戦したいものは何かありますか?

大村崑さん:
さあ、なんでしょうねえ。まだわからないことがいっぱい、僕もあるから。
今通っているジムで僕のトレーナーをしてくれている人はすごい大きな男で、スマホを片手でどんどん使うんですよ。片手でですよ。
僕が言う言葉をそのままスマホでメモするんですよ。それがマジックみたいなんですよ、手の動きが。僕がやったら、きっと落としちゃうんですよ。そういうことができたらいいなって思っていますね。今一生懸命練習はしているんだけど、手が動かない。

楽天シニア:
片手で。それはすごいですね。 

大村崑さん:
そういう挑戦をしてみたいと思いまして。今、挑戦中です。

楽天シニア:
ありがとうございました。 

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大村崑さん。喜劇俳優。1931年11月1日、兵庫県生まれ。キャバレーのボーイから司会、そしてコメディアンへと転身。TV『番頭はんと丁稚どん』『とんま天狗』に出演し一世を風靡する。「日清ちびっこのどじまん」の司会、大塚製薬オロナミン Cの CM で子どもから大人まで幅広い層に好かれる国民的タレントとなる。近年は全国での講演活動や「赤い霊柩車シリーズ」、大河ドラマ「西郷どん」などに出演。著書に『崑ちゃん90歳今が一番、健康です!』など。

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