熱めのお湯で、出たり入ったりを繰り返すのが「3×3×3」入浴法。新陳代謝が上がって1年中冷え知らずの体質になれるという、医師考案の入浴法をご紹介します。
冷えの原因“溜まった水”を出す
体に溜まった余分な水分は、体を冷やします。発汗により、この余分な水分を出すことで冷え知らずの体質になれるのが「3×3×3」入浴法です。
やり方は、まず42度と熱めに設定したお湯に3分間、首まで浸かります。
次に、湯船から出て体や髪を洗うなどして体を3分間冷まします。これを3回繰り返しましょう。温冷を繰り返すのがこの入浴法の特徴です。
熱めのお湯に入ると、交感神経が刺激されて汗が吹き出てきます。これは冷えの原因になっている、体に溜まった水分が排出されている証。またお風呂の水圧で、足に溜まった血液が押し上げられて血液の循環が促進。全身の血流が活発になり、体のすみずみまで芯から温まります。
もっと発汗・保温効果を上げるなら、お湯に粗塩をひと握り(約50g)入れて入浴しましょう。塩の皮膜効果で、肌表面から熱が逃げるのを防いでくれるので、湯船からあがったらそのまま洗い流さず出るようにしてください。
なお「3×3×3」入浴法は、交感神経を刺激するのでリフレッシュには最適ですが、眠気が飛ぶので就寝前には不向きです。夜に入る場合は、早めの時間に入浴を終えるようにするのがおすすめです。
また、心臓が弱い方や高齢の方は、体の負担にならないよう注意してください。
また、入浴後の水分補給に冷たい水を飲むと、せっかく温めた体を冷やし、胃腸や細胞の働きも鈍らせてしまいます。常温の水で補水しましょう。
冷え知らずの体を作ると、暖房の設定温度を低く抑えられるようになります。体を芯から温める新習慣を取り入れてみませんか。
監修
石原新菜先生
イシハラクリニック副院長
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。
【参考文献】
・『人工塩類泉バスクリンの効果に関する研究』