「手作り干しごぼう」で善玉菌を増やす

「手作り干しごぼう」で善玉菌を増やす

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腸内環境を整えるには、善玉菌を増やすことが大切です。そのために役立つのが、ごぼうの有効成分がぎゅっと凝縮された「干しごぼう」。
今回は、家庭で簡単に干しごぼう作る方法と、手軽にできるおすすめレシピを紹介します。

ごぼうの有効成分を丸ごと摂り入れる

ごぼうに含まれている水溶性食物繊維の「イヌリン」には、悪玉菌の繁殖を抑える働きがあります。すると、善玉菌が増えやすい腸内環境に。
また、イヌリンには体内の余分な水分を吸収する働きもあり、むくみの解消も期待できます。

さらに、ごぼうの皮に多く含まれるポリフェノール「サポニン」は、腸内にある絨毛を収縮させ、余分な脂肪の吸収を抑える働きも期待できます。

ごぼうは皮を削いだり水にさらしたりすると、有効成分が流出してしまいます。皮ごと乾燥する干しごぼうなら、成分を丸ごと摂ることができます。

〔干しごぼうの作り方〕
1)ごぼうは軽く水洗いし、皮ごとピーラーでさきがきにする。
2)ざるにごぼうを広げて天日干しする。外干しで2〜3時間が目安。ごぼう1本で約60gの干しごぼうに。

干しごぼうは、週に1回15gを目安に取り入れて。
腸内環境が整うことでお通じの状態もよくなり、便秘でポッコリしていた下腹にもスッキリ効果が見られるように。

干しごぼうを活用した、おすすめレシピをご紹介します。

【干しごぼうときのこのデトックス鍋】
夕食に食べれば、腸にたまった不要物も、翌朝のお通じでスムーズに!
調味料のコチュジャンにはでんぷん質分解酵素による消化促進作用があり、デトックス効果がアップ。仕上げにえごま油をかけると、αリノレン酸が脂肪の分解をサポートします。

ごぼうの有効成分を丸ごと摂り入れる

〈材料〉(2人分)
干しごぼう 30g
しいたけ 4個
しめじ 1パック
なめこ 1パック
水 400㎖
みそ 大さじ3
コチュジャン 大さじ1
えごま油(あれば) 適量

〈作り方〉
1)きのこは食べやすい大きさに切る。鍋に湯を沸かし、みそとコチュジャンを加える。
2)きのこを加えサッと火を通したら、干しごぼうを加えて完成。器に盛り、えごま油をかけていただく。

【干しごぼうのサラダ】
干しごぼうはざるに入れ、サッと水をかけるとシャキシャキになります。野菜で特におすすめなのが、デトックス効果の高いクレソンとの組み合わせです。

【干しごぼうのみそ汁】
みそ汁の具材はなんでもOK。入れるだけで、ごぼうのうま味がしみ出ます。即席みそ汁のトッピングにもおすすめ。

ごぼうや、干しごぼうと組み合わせる食材は、地域になるべく近い産地のものを旬の時期に取り入れましょう。生産・輸送・保存にかかるエネルギーを低く抑えられことで環境保護にもつながります。
干しごぼうは保存性が効くので、あらかじめ作っておけば便利に使えます。
週に1回、干しごぼうを食べることを習慣づけて、健康的な腸内環境を保ちましょう。

監修

  • 南雲吉則先生

    ナグモクリニック」総院長

制作協力

  • からだにいいこと

    創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。

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