ポッコリ下腹をどうにかしたい、でも運動はめんどう……。そんな人には「干しえのき茶」がおすすめ。飲むことで凹む、その働きが臨床試験で証明されました。
えのきパワーで内臓脂肪が減り便秘も改善
えのきには内臓脂肪の燃焼に働く「エノキタケルリール酸」が含まれています。
通常は、運動などで分泌したアドレナリンが、受容体を刺激して脂肪を燃やしますが、エノキタケルリール酸はその受容体を活発にする働きで、内臓脂肪にアプローチするのだそう。
繊維が頑丈なえのきは、乾燥させて細かくすることで細胞壁が壊れやすくなります。それをお茶にすることで、溶け出したエノキタケリノール酸をしっかり摂取できるようにしたのが、干しえのき茶です。
干しえのき茶を、250人が8週間飲んだところ、平均23%も内臓脂肪が減るという結果に。
また、内臓脂肪は腸にべっとりと脂肪が張りつくと動きがにぶくなり、便秘の原因にもなります。えのきはきのこの中でも食物繊維が豊富。そのため腸の中も掃除されて、Wのパワーで下腹ポッコリを解消に導きます。
〔干しえのき茶の作り方〕
1)石づきを切ってバラバラにほぐす
えのきの石づきをカットして、バラバラにほぐす。えのき1パック(200g)なら、4日分のえのき茶に。
2)ざるに並べて干す
えのきが重ならないようざるに並べて、天日干しする。かさが約10分の1になり、色はうすい黄金色になったらOK。
3) 細かく刻んで完成
乾燥したえのきを、包丁で細かく刻む。成分が抽出されやすいように、できるだけ細かくして。あれば電動ミルでパウダー状に。
乾燥剤を入れて冷蔵庫で保存し、1週間を目安に早めに飲みきりましょう。乾燥剤はスーパーや薬局で買うか、お菓子に入っているものでもOK。
〔飲み方〕
1)干しえのきを入れお湯を注ぐ
干して刻んだえのき5gを、保温水筒に入れ、300〜500㎖のお湯を注ぐ。えのき5gは、大さじ1杯を目安に。
2)30分以上たってから飲む
フタをして、30分以上おいて成分を抽出。飲むときは、水筒を軽く振って刻んだえのきも残さずに。300〜500㎖を1日で飲む。
※人によりお腹がゆるくなることもあります。過敏性大腸炎や高カリウム血症、腎機能が低下している人は、飲み過ぎに注意してください。
えのきは、地域になるべく近い生産地のものを活用しましょう。輸送にかかるエネルギーが減り、CO2の排出を抑制できるため、環境への負荷も軽減します。
干しえのき茶を毎日飲んで内臓脂肪に働きかければ、ポッコリ下腹の悩みが楽になります。
監修
渡邊泰雄先生
横浜薬科大学総合健康メディカルセンター 代表 医学博士
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。