効率的にたんぱく質を摂れるのが「たまごかけごはん」。これを朝食に摂ると、1日の食欲が抑えられるといいます。たんぱく質をさらにプラスできるおすすめのトッピングも。
たまごかけごはんで約 10g のたんぱく質
朝食でたんぱく質を摂ると、1日を通して食欲が抑えられ摂取カロリーが減るという研究結果があります。アメリカ・コネチカット大学が行ったもので、食欲刺激ホルモンが抑えられ、食欲抑制ホルモンの働きがよくと考えられるためと発表されました※。
たんぱく質がしっかり摂れるおすすめの朝食は「たまごかけごはん」、通称「TKG (Tamago Kake Gogohan)」 です。
卵は1個に約6.2g のたんぱく質を含み、ビタミン Cを除くほぼすべての栄養素と8種類の必須アミノ酸をバランスよく含む”完全栄養食品”。
茶碗1杯分のごはんにも約3.8g のたんぱく質が含まれるため、TKGだけで約 10g のたんぱく質が摂れます。
さらにトッピング次第で、より高たんぱくで栄養価の高い1食に。納豆やしらす、鮭フレークやチーズなどをプラスするのがおすすめです。
また牛乳のたんぱく質は、200mlに6.6g、無調整豆乳は200mlに7.2gを含んでいます。
たんぱく質の1日の摂取推奨量は、18~64歳の男性で一日65g、65歳以上の男性は60g、18歳以上の女性は一日50gとなっています。
コップ1杯の牛乳か豆乳を飲めば、朝食で摂りたいたんぱく質の量をかなり補えます。
1日の食欲を適切にコントロールすることは、環境への配慮にもつながっていきます。食欲過剰だと、つい食材を買いすぎて余らせてしまい、食品ロスにつながりやすくなるためです。
昔ながらの朝食「たまごかけごはん」で、体にも環境にもやさしい食生活を目指してはいかがでしょうか。
監修
豊田愛魅(まなみ)先生
フリーランス管理栄養士 美容アドバイザー
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。
【参考文献】
・『Consuming Two Eggs per Day, as Compared to an Oatmeal Breakfast, Decreases Plasma Ghrelin while Maintaining the LDL/HDL Ratio』/Nutrients 2017, 9, 89