医師が教える「最短で健康ホルモンを活かす歩き方」をご紹介します。1日15分でいいので、気軽に始められますよ。
ホルモンが適切に作られて見た目も心も若くなる!
運動による健康効果は多くの論文で報告されていますが、医師の奥井識仁さんが一番おすすめとしているのが、『15分の早歩き』だといいます。
理由はホルモン分泌にあります。健康には、女性ホルモンも男性ホルモンも大事ですが、早歩きをするとそのどちらも適切に分泌されます。整腸作用があり、体内時計の調節をする“セロトニン”、やる気が出る“ドーパミン”も出て、便秘や不眠、うつが改善されることもあります。
15分サッサカ歩くことで健康にいいホルモンが分泌され、健康になり、見た目も心も若くなることが期待できます。
しかも日頃から早歩きをしている人は、そうでない人と比べて死亡リスクが著しく低下することがわかっています。健康のために歩きたい距離は月80〜120㎞で、時間に換算すると、毎日15〜30分です。歩数は4000〜8000歩程度になると思いますが、あまり気にせずに、気楽な気持ちでサッサカ歩くことがおすすめです。
サッサカ歩きのルールは、以下の3つです。
1 早く歩くこと
ダラダラ歩きは運動強度が弱く、健康効果はイマイチと言われています。サッサカ早く歩くと血流がよくなり、全身が活性化します。健康寿命を延ばす他、見た目や心理にも良い影響を与えると言われています。
2 15分歩くこと
健康や若さのために歩きたい時間は15〜30分です。毎日歩くのが理想的ですが、難しい場合は平日だけでもOKです。義務感を抱かずにゆる〜く続けることが大切です。
3 日中に歩くこと
紫外線にあたることで、骨の健康に必要不可欠なビタミンDが体内で作られます。また、ホルモン分泌もよくなります。日焼け止めを塗り、太陽が出ている時間に気持ちよく歩きましょう。
お散歩やウォーキングはもちろん、いつものスーパーに行く道を少しだけ早く歩いてみたり、駅までサッサカ歩いてみるだけで、効果はありますよ。ぜひ試してみてください。
監修
奥井識仁さん
神奈川歯科大学学員教授。よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。