年齢を重ねるにつれて、髪のお悩みが増えますよね。実は、髪は体の栄養状態を示すバロメーター。栄養が不足気味になると、髪は細くなり、パサつきます。美髪栄養素の含まれた食事を摂り、黒髪を根元からよみがえらせましょう!
「育毛牛そぼろ丼」の美髪栄養素が髪を根元から輝かせる
髪が細くなり、ツヤも落ちてきたら栄養不足のサインかもしれません。では、どんな栄養が不足しているのでしょうか?
答えは「タンパク質」です。数ある栄養素の中でも、タンパク質は髪の状態を大きく左右します。髪の80%以上が「ケラチン」と呼ばれるタンパク質の一種でできているため、タンパク質は髪を作るために欠かせない栄養素なのです。
しかし、日本人はタンパク質が不足しがちなので、意識して食べることが大切です。1日の必要量は、自分の体重をグラム数にした量(50kgであれば50g)が目安ですが、髪の状態が改善しない場合は摂取量を増やしてみてください。
ただし、タンパク質だけを食べても体にはうまく取り込めず、髪1本1本までに栄養が行き届かない可能性があります。育毛のためには、「亜鉛」、「ビタミンB2」、「B6」と一緒に摂ることが大切です。
牡蠣や牛肉、卵などに含まれる「亜鉛」は、タンパク質の分解を促し、ケラチンを作るのに必要なミネラルです。不足すると新しい髪が作られず、脱毛の原因にもなってしまいます。
レバーや卵、豆製品、乳製品、青魚などに含まれる「ビタミンB2」は、細胞の再生に欠かせないビタミンです。タンパク質、脂質、糖質を代謝して、毛髪の成長を促して頭皮の健康を保ちます。
鮭、マグロ、バナナ、ブロッコリー、牛肉などに含まれる「ビタミンB6」は、主にタンパク質を代謝し、体内に吸収しやすくするビタミンです。タンパク質と一緒に摂ることで美髪効果がアップします。
これらの髪を育てる栄養素がギュッと詰まった「育毛そぼろ丼」で、髪1本1本が根元からふわりと輝く若髪を目指しましょう。
「育毛牛そぼろ丼」の作り方
卵と牛肉の組み合わせがおいしいのは言わずもがなですが、粉チーズのコクがプラスされてよりおいしい丼です。ぜひお試しください。
材料(3食分)
牛ひき肉……90g
しょうが……適量(お好みで)
油……小さじ1/2
(A) 砂糖……大さじ1/2
(A) しょうゆ…大さじ1/2
(A) 酒……大さじ1/2
ご飯……茶碗に軽く1杯ずつ
卵……1食につき1つ(生卵、温泉卵、炒り卵など調理法は何でもOK)
粉チーズ……1食につき大さじ1程度
作り方
1 しょうがをみじん切りにする
2 鍋に油をひき、しょうがと牛肉を炒める
3 2に(A)を加えて煮詰める
4 ご飯に3と卵をのせ、粉チーズをふりかける
この一杯で、体重50kgの人なら1日に必要なタンパク質の約40%に当たる20.8gをカバーしてくれる「育毛食」をご紹介します。牛肉には、髪にいい栄養素である亜鉛やビタミンB6を多く含み、卵は1個でタンパク質を約7.5g摂ることができます。最後にタンパク質とビタミン2が豊富な粉チーズをかけることで、毛根と頭皮の細胞の新陳代謝を促進します。
監修
川端理香さん
管理栄養士/トップアスリートの栄養指導や、一般向けの食育活動を行っている
制作協力
からだにいいこと
創刊19周年を迎えた健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。