みなさんは、「肩こり」を感じたり、四十肩や五十肩ではないのだけど「なんだか肩が重いなぁ」と思う時はありませんか?肩こりは肩まわりの筋肉の血行が悪くなり、痛みや重さを感じる症状です。同じ姿勢のまま長時間過ごしたり、運動不足、ストレス、冷え、眼精疲労など原因は色々あるので、ここでチェックをしていただきましょう。
- 楽に立った時、手の平が後ろを向いている
- 1時間くらい首を前に出した状態でパソコンやスマホを見ている
- 基本的に湯ぶねに浸からない
- 重い荷物を持ち歩くことが多い
- 普段使っている机やテーブルの高さが合っていないと思う
このチェックで当てはまるものがある方は、「肩こり」「首こり」の症状がある方か、予備軍かもしれません
「首こり」って何?と思っている方もいるのではないでしょうか?「首こり」は肩こりの症状が首に出ている方です。最近増えている症状の1つです。人間の頭蓋骨は4~5kg位の重さがあり、スマホや編み物など行う時、頭が前に突き出た状態、いわゆる「スマホ首」の時には負荷が3倍くらいかかると言われています。
首には頭や脳に血液を送る血管などがあり、放置しておくと首の痛みだけでなく頭痛や手のしびれ、耳鳴り、吐き気などが起こり疲れやすい体になったり、気持ちが落ち込みやすくなります。
まずは、正しい姿勢で立てるように意識しましょう。
壁にお尻を向けて立ち、後頭部、肩甲骨、お尻、かかとが一直線になるように意識して立ってみてください。この姿勢をキープして「肩こり」「首こり」撃退トレーニングを2つ紹介します。
1つ目は「シュラッグ」
首をすぼめるように両肩に力を入れて持ち上げ、一気に脱力します。楽な方は両手にペットボトルを持って行うのも良いでしょう。目安は10回3セット。
2つ目は「ローイング」
ペットボトルを、1本ずつ両手で持ち肩の高さまで肘を伸ばして持ち上げます。この状態から肘を曲げながら肩甲骨を寄せ、奥に引き寄せていきます。しっかり引き寄せたら最初の位置に戻します。これも目安は10回3セット。楽に感じる方は2ℓのペットボトルでおこなってみましょう。
もっと効果的に撃退したい方は「ストレッチポール」をお勧めします。
ストレッチポールとは円柱状の健康器具で、簡単に筋肉を緩めたり、血流を良くしたり、骨を正しい位置に整えたりできるスグレモノです。
ストレッチポールの端に膝立ちで、座りゆっくりとお尻から頭が付くまでポールの上に寝ます。指先が天井に向けて「前ならえ」の姿勢になり肩から天井に近づけるように伸ばしていきます。肘を伸ばしたまま肩だけ脱力し、ポールに肩甲骨を打ち付ける感じで行います。
10回程度を目安にしてください。
もう1つポールストレッチを紹介します。
ポールの上に座った状態で、両方の手の平から肘までを床に付けます。床を雑巾がけするようにくるくると回していきます。内回り、外回りそれぞれ10回を目安にしましょう。
肩や首が楽になったら、外出したい気分になりますよね。
みなさんも「肩こり」「首こり」を撃退して、元気になって外に繰り出しましょう。楽天シニアで「楽しいシニアライフ」を送りましょう。
制作協力
齋藤千秋
NPO法人ファンズアスリートクラブ所属
柔道整復師・健康運動指導士・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー・日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ)
ラジオ日本「住まいのトラブルバスター」連動コラム
ラジオ日本(AM1422kHz) 毎週日曜日8:10~住まいのトラブルバスターの中で放送されているレギュラーコーナー「齋藤千秋の健康キャラバン」を楽天シニア内で写真と共に解説します。
今回のコラムは2020年2月放送分と連動したコラムです。
ラジオでお話を聴いた方も、このコラムだけ読んでいる方も、健康になれる秘訣が、すぐに分かりますよ。