8月になりましたがまだまだ暑い日が続きますね。夏バテはよく耳にするので気を付ける方も多いと思いますが、残暑と言われる8月から9月中旬にかけてその意識が薄れてしまい、体調を崩してしまう方も多いのです。
気温の上がり始める5月頃から4カ月以上もの間、暑い日が続き体へのストレスと疲労がたまってしまうことや、昼と夜の気温差が大きいことから自律神経が乱れてしまうことで体が耐えきれず不調があらわれることがあります。
夏バテでは暑い外と冷房の効いた室内の大きな温度の変化が体へストレスを与えて自律神経の乱れを引き起こしてしまいますが、残暑には昼夜で15度以上もの温度差が生まれることで交感神経と副交感神経の働きがうまくいかなくなり倦怠感や不眠などの症状もあらわれます。
夏の疲労が蓄積した結果、体力や免疫力が低下してしまいこのような症状が多くみられるのです。
しかし夏が終わっても油断はできません、夏の疲れは私たちの体を秋までむしばむのです。
秋には夏バテに似た“秋バテ”が存在します。
“秋バテ”は夏に冷たい食べ物や飲み物を取りすぎたことで体の中が冷えてしまった「内臓冷えタイプ」と外の暑さと室内の冷房の温度差や効きすぎた冷房によって体が冷えてしまった「冷房冷えタイプ」があります。
残暑で体に不調が出ていしまっている方と、秋バテにかかってしまう方の共通点は代謝の低下、自律神経の乱れ、血行不良など考えられます。
この共通点であり要因を改善することで残暑に負けず、秋バテにならない体を作ることができます!
1.キャット&ドッグ
これは背中の筋肉をほぐし背骨のうごきを良くするトレーニングです。更に背中の筋肉をほぐすことで自律神経を整える効果が期待できます。
両手が肩の真下につき、足を腰幅程度に開いて四つ這いの姿勢になります。この姿勢からおへそをのぞき込むように頭を丸めこみ、みぞおちを上に引き上げられるように背中を丸めて背骨を動かしましょう。この時に肩甲骨同士を離すように背中の筋肉をほぐします。今度は腰を反らせて肩甲骨を寄せるように背骨を反らせていきましょう。
- 背骨の動きを意識してゆっくり5回やってみましょう。
2.ツイストエルボー
お腹をひねる動きに加えてひじを前に突き出すことで肩甲骨も動き全身を使った筋力トレーニングと有酸素運動になります。肩甲骨を動かすことで自律神経を整え、血行を良くする効果が期待できます。
足を腰幅に開き腕を肩の高さまで横に持ち上げてひじを曲げて拳を作りましょう。腰を少し落とし上がってくるときにお腹をひねってひじを前に突き出しましょう。この時に骨盤が動かないように注意してお腹をねじることを意識して行いましょう。
- 左右交互にひねって1回として10回を2~3セットを目標に挑戦してみてください。
3.ヒップウォーク
骨盤をコントロールして動かす、下半身や体幹のトレーニングです。体幹の筋肉を使うことでお腹の中にある内臓などの体の中を温めてくれる効果が期待できます。
床に両足を伸ばして座りましょう。お腹に力を入れて片方のお尻を浮かせるように骨盤を持ち上げて前に出して前に進み、次に反対のお尻を浮かせて前に進みましょう。お尻が床をすらないようにしっかりと持ち上げることがポイントです。右のお尻が前に出る時右の肩も一緒に前に出るように体を動かしましょう。反対も同様に行います。
- 10歩前に進み、10歩後ろに下がるのを1セットとして2~3セットを目標に挑戦してみてください。
まだまだ暑い日が続き疲れがたまってしまう方や気持ちが落ち込んでしまう方も多いと思いますが、今回紹介した運動に挑戦して一緒に気持ちのいい秋を元気に迎えましょう!そして、楽天シニアで「楽しいシニアライフ」を送りましょう。
制作協力
齋藤千秋
NPO法人ファンズアスリートクラブ所属
柔道整復師・健康運動指導士・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー・日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ)
ラジオ日本「住まいのトラブルバスター」連動コラム
ラジオ日本(AM1422kHz) 毎週日曜日8:10~住まいのトラブルバスターの中で放送されているレギュラーコーナー「齋藤千秋の健康キャラバン」を楽天シニア内で写真と共に解説します。
今回のコラムは2020年8月放送分と連動したコラムです。
ラジオでお話を聴いた方も、このコラムだけ読んでいる方も、健康になれる秘訣が、すぐに分かりますよ。